着床時期の性行為は影響ある?性行為後いつ着床するかも解説

公開日:2026/01/10 

更新日:2026/01/10

着床時期の性行為は影響ある?性行為後いつ着床するかも解説します。妊娠を希望する際、着床時期の性交渉が妊娠の成立に影響を与えるのではないかと不安に思う方は少なくありません。
性行為後、いつ受精し着床するのかという妊娠のタイムラインとあわせて、着床期の過ごし方について気になる点が多いでしょう。

この記事では、着床時期の性行為が与える影響や、性行為から着床までの日数、そして妊娠の可能性があるサインについて解説します。

着床時期の性行為は妊娠の妨げになる?控えるべきか解説

着床する大切な時期に性行為をすると、妊娠に悪い影響があるのではと心配になるかもしれません。
着床時期の性行為が妊娠率の低下に直接つながるという医学的な根拠は、実は明確には示されていません。

しかし、子宮収縮が着床の妨げになるという考え方もあり、一概に問題ないとも言えないのが現状です。
ここでは、着床時期の性行為について異なる観点から解説します。

子宮収縮が着床の妨げになるという考え方

着床時期の性行為と着床への影響については、様々な見解があります。オーガズムなどによる子宮収縮が着床を妨げる可能性を示唆する考え方もありますが、この点については研究によって意見が分かれており、確定的な根拠はありません。

性行為が子宮内膜への受精卵の接着を妨げるという懸念から、この時期の性行為を控える方が良いとする意見もあります。特に、妊娠を強く望んでいる場合や、過去に妊娠がうまくいかなかった経験がある場合、潜在的なリスクを少しでも減らしたいという思いから、この考え方を取り入れる人もいます。一方で、性行為が着床に悪影響を与えないとする研究結果も存在し、流産リスクが高まるという医学的根拠も確認されていません。

医学的に悪影響があるという明確な根拠はない

着床時期の性行為が妊娠の成立に悪影響を及ぼすという明確な医学的根拠は確立されていません。着床時期の性行為が妊娠率を低下させる可能性を示す研究もあれば、影響を与えないとする研究もあり、見解は分かれています。オーガズムによる子宮収縮は一時的なものであり、着床そのものを阻害するほどの強い影響はないと考える専門家もいます。むしろ、パートナーとのコミュニケーションによってリラックス効果が生まれ、ストレスが緩和されることで、妊娠しやすい心身の状態につながるという側面も指摘されています。神経質になりすぎてストレスを溜めるよりも、気にせず自然に過ごす方が良い結果につながる可能性もあります。最終的には、心配であれば控えるという選択も一つですが、過度に不安になる必要はないでしょう。

【注意】不妊治療中(体外受精など)は医師の指示に従うこと

自然妊娠を目指す場合とは異なり、体外受精や人工授精などの不妊治療を受けている期間は、医師の指示に必ず従ってください。

特に、採卵や胚移植の直後は、子宮や卵巣がデリケートな状態にあり、感染症のリスクや身体への負担を考慮して性行為を禁止されることが一般的です。
治療の段階によって医師からの指示は異なりますので、「いつから性行為を再開して良いか」など、具体的な過ごし方については自己判断せず、必ず担当の医師に確認しましょう。
治療の効果を最大限に引き出すためにも、クリニックからの指示を守ることが重要です。

性行為から着床までは何日かかる?妊娠成立のタイムライン

妊娠を望む性行為から、実際に着床して妊娠が成立するまでには、一定の日数とプロセスが必要です。
この期間に体の中でどのような変化が起きているのかを知ることで、落ち着いて過ごすことができます。

ここでは、排卵日の性行為から受精、そして着床が完了するまでの一般的なタイムラインを3つのステップに分けて解説します。
一体何日くらいかかるのか、その過程を見ていきましょう。

ステップ1:排卵日の性行為で受精が起こる

妊娠の最初のステップは、排卵のタイミングに合わせて性行為を行い、精子と卵子が出会って受精することです。
卵子の寿命は約24時間、精子の寿命は2~3日程度とされているため、排卵日の数日前から排卵日当日が最も妊娠しやすい時期となります。

性行為によって腟内に射精された精子は、子宮頸管を通り、子宮、そして卵管へと進んでいきます。
卵管で待機していた精子、あるいは卵子を追いかけてきた精子のうち、たった一つが卵子に到達し、受精が成立します。
この受精卵が、生命の始まりとなります。

ステップ2:受精卵が細胞分裂しながら子宮へ移動する

受精が成立すると、受精卵は細胞分裂を繰り返しながら成長を始めます。
2分割、4分割、8分割と数を増やしながら、約3~5日かけて卵管の中をゆっくりと移動し、子宮へと向かいます。
この時期の受精卵は「胚」と呼ばれ、子宮にたどり着く頃には「胚盤胞」という状態まで成長しています。

胚盤胞は、将来赤ちゃんになる部分と胎盤になる部分に分かれています。
この子宮への移動期間は、着床に向けての重要な準備段階であり、受精卵が自らの力で成長し、次のステップへと進んでいく大切なプロセスです。

ステップ3:性行為から約7日~10日で子宮内膜に着床する

子宮に到着した胚盤胞は、1~2日ほど子宮内を漂いながら、着床に最も適した場所を探します。
そして、排卵日(性行為のタイミング)から数えて約7日目から10日後頃に、厚くふかふかになった子宮内膜にもぐりこみ始めます。
これが「着床」です。

受精卵が子宮内膜に完全に埋まると着床完了となり、この時点で正式に妊娠が成立します。
着床が完了すると、胎盤の元となる組織からhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌され始め、これが妊娠検査薬で陽性反応が出る仕組みにつながります。

もしかして着床のサイン?妊娠超初期にあらわれる3つの変化

着床が完了する頃になると、体にいくつかの変化があらわれることがあります。
これらは「妊娠超初期症状」と呼ばれ、「もしかして妊娠したかも?」と気づくきっかけになるかもしれません。
ただし、これらの症状は個人差が大きく、誰にでも起こるわけではありません。

また、生理前の症状と似ているものも多いため、症状だけで妊娠を確定することはできません。
ここでは、代表的な3つの変化について解説します。

少量の出血が見られる「着床出血」

着床出血は、受精卵が子宮内膜にもぐりこむ際に、内膜の血管をわずかに傷つけることで起こる少量の出血です。
生理予定日の少し前に見られることが多く、色はピンク色や茶色っぽいおりもの程度で、出血量もごくわずかです。
通常は1~3日程度で自然に止まります。
生理の経血とは色や量が異なることが多いですが、不正出血や生理の始まりと見分けるのが難しい場合もあります。

すべての妊婦さんに起こるわけではなく、医学的に着床出血という言葉の定義は明確ではありませんが、妊娠のサインの一つとして知られています。

下腹部にチクチクとした痛みを感じる「着床痛」

着床の時期に、下腹部にチクチク、ズキズキとした痛みを感じることがあり、これを「着床痛」と呼ぶことがあります。
痛みを感じる場所は、下腹部の真ん中や左右どちらかの足の付け根あたりなど様々です。

この痛みも、受精卵が子宮内膜に着床する際に子宮が収縮したり、変化したりすることで起こると考えられています。
ただし、着床痛も医学的に定義されたものではなく、その存在を証明する明確な根拠はありません。
生理前の下腹部痛と似ているため区別はつきにくく、何も感じない人も多いため、痛いからといって過度に心配する必要はありません。

基礎体温が高い状態が継続する

基礎体温を日常的に測定している場合、体温の変化が妊娠のサインになることがあります。
通常、排卵後は黄体ホルモンの影響で基礎体温が上昇し「高温期」に入りますが、妊娠が成立しない場合は生理が始まるとともに体温が下がります。

しかし、妊娠が成立すると黄体ホルモンが分泌され続けるため、高温期がそのまま継続します。
一般的に、高温期が2週間以上続いた場合は、妊娠の可能性が考えられます。
他の症状に比べて客観的な指標となるため、妊活中の方は基礎体温の記録を続けると体調の変化に気づきやすくなります。

妊娠したか知りたい!妊娠検査薬はいつから正確に使える?

妊娠の可能性がある場合、できるだけ早く結果を知りたいと思うのは自然なことです。
市販の妊娠検査薬は、着床後に分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが尿中に含まれているかを調べることで妊娠を判定します。
このhCGホルモンの分泌量が検査薬で検知できるレベルに達するまでには、着床から数日かかります。
そのため、早すぎると正確な結果が出ないことがあります。

一般的に販売されている妊娠検査薬の多くは、「生理予定日の約1週間後」からの使用を推奨しています。
それ以前のフライング検査では、まだホルモン量が不十分で陰性になったり、化学流産などで陽性が出ても後に陰性になったりする可能性があるため、適切な時期まで待ってから使用することが確実です。

着床時期の性行為に関するよくある質問

着床時期の過ごし方については、多くの疑問や不安が寄せられます。
性行為以外にも、日常生活で気を付けるべき点や、体の変化に関する細かい悩みなど、気になることは様々でしょう。
ここでは、着床時期に関するよくある質問とその回答をまとめました。

妊活中の不安を少しでも解消し、安心してこの時期を過ごすための参考にしてください。

Q1.着床を助けるために日常生活でできることはありますか?

特定の行動で着床を確実に助ける方法はありませんが、子宮内膜の状態を良好に保つ生活習慣が大切です。
バランスの取れた食事で栄養を摂り、体を冷やさないように温かい服装や飲み物を心がけましょう。

また、適度な運動は血行を促進し、十分な睡眠はホルモンバランスを整えます。
ストレスを溜めないようにリラックスして過ごすことも重要です。

Q2.着床時期に性行為以外で避けるべきことは何ですか?

体を過度に冷やすことや激しい運動は子宮の血流に影響を与える可能性があるため避けましょう。
また、飲酒や喫煙は妊娠の妨げになるだけでなく、妊娠していた場合に胎児へ悪影響を及ぼすため控えるべきです。
自己判断での薬の服用も注意が必要です。
妊活を始めたら、妊娠の可能性を考えてこれらの行動は避けるのが賢明です。

もちろん、この時期の避妊は目的と矛盾します。

Q3.オーガズムによる子宮収縮は着床に影響しますか?

オーガズムによる子宮収縮が着床に悪影響を及ぼすという明確な医学的根拠はありません。
収縮は一時的なものであり、着床を妨げるほどの強い影響はないと考えられています。

むしろ、性行為によるリラックス効果が心身に良い影響を与えるという見方もあります。
ただし、どうしても心配な場合は、この時期の性行為を控えることで精神的な安心を得るのも一つの選択です。

まとめ

着床時期の性行為が妊娠の成立に直接的な悪影響を及ぼすという明確な医学的根拠はありません。
子宮収縮を懸念する声もありますが、リラックス効果などのメリットも指摘されており、過度に神経質になる必要はないでしょう。

ただし、不妊治療中の場合は、必ず医師の指示に従ってください。
性行為から着床までは約7~10日かかり、この時期に着床出血や着床痛、高温期の継続といった妊娠超初期症状があらわれることがあります。
これらのサインは個人差が大きいため、確実な妊娠の判定には、生理予定日の1週間後以降に妊娠検査薬を使用することが推奨されます。

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この記事の監修者

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藤鬼 千子

住吉鍼灸院総院長

東洋鍼灸専門学校卒業後、2011年4月に住吉鍼灸院に入社し、9年間住吉鍼灸院院長として従事。
現在は総院長として妊娠を望むすべてのご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、不妊カウンセラー

《経歴》

東洋鍼灸専門学校 卒業
住吉鍼灸院 院長就任
住吉鍼灸院 総院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会会員

《SNS》

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