鍼灸の後はおならが出やすい?鍼灸治療の効果と好転反応とは

2020/01/22

こんにちは、東京都江東区にある不妊専門鍼灸院、住吉鍼灸院です。

今回は鍼灸治療もおならの関係についてお伝えいたします。

ぜひ最後までご覧ください♪

 

そもそもおならはなぜ起こるの?

おならの正体は腸の中に溜まったガスです。そのガスの7~9割は食事の時などに飲み込んだ空気です。ほとんどはゲップとして体外に出ますが、外に排出されなかったものが腸に運ばれておならになります。それ以外のガスは、腸内にいる細菌が食事を分解したときに出る水素やメタンで、ほとんど臭いはありません。おならの臭いは食べるものによって変わります。肉や揚げ物などの脂っこくてタンパク質を多く含む食べ物を多くとると腸内に悪玉菌が増えてアンモニアなどの臭いの元となるガスを発生させます。腸内ガスは最終的に腸の動きに押し出され肛門から排出されます。これがおならが起こるメカニズムです。健康な人で1日に8~20回、量でいうと200~1500 mlのおならが出ると言われています。

腸内ガスが溜まる原因

本来でしたらほとんどの腸内ガスは腸管に吸収されますが、腸内細菌のバランスが崩れた時や、早食い、ガムや飴を多く食べた時など、飲み込む空気の量が増えると腸内ガスも増えやすくなります。具体的におならが増える原因を見てみましょう

食生活

先ほどもお伝えした通り、早食いなどは体の中に空気を多く取り込んでしまい、おならの量も増えます。また、お肉などの脂っこい動物性食品は消化するのに時間がかかるので、腸内で悪玉菌が増えやすく、バクテリアの発酵が頻繁に起こるため、臭いのあるガスが溜まりやすいです。

便秘

腸内環境が崩れることで便秘になると、排出されない便が腸内でさらに悪玉菌を増やしてしまいます。そうすると臭いのある腸内ガスが発生しやすくなってしまうのです。

禁煙

一度タバコを吸っていた人が禁煙を始めると、腸内にプロテオバクテリアとバクテロイデス という細菌が増えて、腸に入ってきた食物を分解しすぎてしまいます。そのことで、腸の中に食物のカスが残っている時間が長くなってしまい、おならの量が増え、臭いもきつくなることが多いです。

ストレスや睡眠不足

ストレスや睡眠不足が続くと自律神経が乱れ、副交感神経が働きにくくなってしまいます。その事で胃腸の働きが低下すると、消化が遅れてガスが発生しやすくなります。また、精神的なストレスを感じることで唾を飲み込む回数が多くなり、その際に空気も一緒に取り込んでしまうのでお腹の張りやおならが多くなってしまう事もあります。近年、脳腸相関と言って、脳と腸は常に情報を交換し合い、互いに影響を及ぼしあう関係が注目されています。ストレスから胃腸の調子が崩れ、そこから腸内細菌のバランスが崩れることによって、おならや便秘・下痢などの症状が出たり、ストレスに対して過敏に反応しやすくなってしまうのです。

胃腸の疾患

おならが多く出る原因として、生活習慣やストレスだけでなく消化器系の疾患が関係している場合もあります。慢性胃炎、過敏性腸症候群、大腸がんなどが代表例です。また、呑気症(どんきしょう)と言う食事の時だけでなく、無意識のうちに空気をたくさん飲み込んでしまう病気もあります。おならの他にもゲップ、お腹の張り、便秘、下痢、腹痛、体の倦怠感、体重減少など、随伴して起こる症状がある時は要注意です。気になる方は一度お近くの消化器内科で診察を受けてみましょう。

鍼灸治療の効果と胃腸の関係

鍼灸治療は実に多岐にわたって効果を発揮します。基本的な考え方として、その人本来の身体を治そうとする力を高めていくのが鍼灸治療になるので、言わば身体の治癒に向けてのやる気スイッチを入れる事で全身に起こる様々な症状を改善に導いていきます。具体的に鍼灸治療を行う事で得られる効果の中で、特に胃腸の働きと関係する部分をお伝えいたします。

全身の血流改善

鍼灸治療の効果として1番大きいのが血流改善です。鍼灸の刺激は血管を広げる化学物質(CGRPやサブスタンスP)を放出させる事で、血管を拡張する事ができます。血管が広がることで血流が良くなり、身体の冷えを改善させる効果があります。体が温まると代謝が上がり、胃腸などの内臓の働きも高める事ができます。消化機能が高まると腸内環境も正常に保つ事ができます。

自律神経が整う

自律神経とは、身体を活動的に動かすために働く交感神経と、身体を休めるために働く副交感神経に分かれます。自律神経が乱れた状態とは、この交感神経と副交感神経の切り替わりのタイミングが乱れた状態の事です。特に胃腸などの消化器系の働きは副交感神経が司っています。鍼灸治療は副交感神経を優位にする事ができるので、身体の回復力を上げたり、胃腸の機能を高める事ができるのです。

おならは好転反応の1つ

好転反応は一般的には4種類に分類されます。

【弛緩反応】【過敏反応】【排泄反応】【回復反応】の4です。

中でもおならの症状と関係があるのがこの【排泄反応】です。

排泄反応は、身体に溜まった老廃物、毒素などを体外に排出しようとする作用のことです。吹き出物やニキビができたり、吐き気、生理、下痢、排便や排尿の量、色、においが変わったりします。身体の中に溜まっていた老廃物や毒を排出しようとする働きになるので、身体に溜まった腸内ガスを排出させようと、おならの回数が増えるのも排泄反応の一つなのです。

まとめ

ここまでおならと鍼灸治療に関してお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?初めてやお久しぶりに鍼を受ける方は、鍼治療の効果が出過ぎる場合もあるので、その時は治療をしていただいた先生の指示に従い、安静に過ごしてください。好転反応は一概に悪い事ではなく、それだけ身体が自分自身を治そうとして起こる反応ですので、ゆっくり休んで身体の回復期間をとってあげましょう。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

鍼灸治療やその後の反応について気になる方は、お気軽にご相談ください。住吉鍼灸院では一人一人のお悩みや原因に合わせた妊活サポートを行なっています。

 

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【監修】

住吉鍼灸院 院長 藤鬼 千子

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

2011年国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得。
2011年住吉鍼灸院入社。
2017年不妊カウンセリング学会認定、不妊カウンセラー。

施術歴13年