排卵出血はいつ?不正出血との見分け方と妊活のタイミング

公開日:2026/02/05 

更新日:2026/02/06

排卵出血はいつ?不正出血との見分け方と妊活のタイミングを解説します。生理でもないのに出血があると、病気や妊娠の可能性を考えて不安になるかもしれません。
この出血が「排卵出血」であれば、多くの場合心配は不要です。
排卵出血はいつ起こり、どのくらい続くのか、その特徴を知ることで、他の出血との見分け方がわかるようになります。

また、妊活をしている方にとっては、排卵出血が妊娠しやすいタイミングを知るためのひとつの目安にもなります。
自身の体のサインを正しく理解し、不安を解消しましょう。

排卵出血とは?時期や期間など基本的な特徴を解説

排卵出血とは、生理と生理の中間期にあたる排卵の頃に起こる少量の性器出血のことです。
中間期出血とも呼ばれ、病的なものではなく生理現象の一種とされています。
全ての人に起こるわけではなく、経験したことがない人もいれば、体調によって起きる時と起きない時がある人もいます。

まずは、排卵出血がどのようなものか、その仕組みや起こる時期、期間、出血の色や量といった基本的な特徴を理解することが重要です。

排卵出血が起こる仕組みとホルモンバランスの関係

排卵出血が起こる主な原因は、排卵期における女性ホルモンの急激な変動にあります。
排卵前には卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌がピークに達し、子宮内膜を厚くします。
しかし、排卵が起こるとエストロゲンの分泌量が一時的に急減します。

このホルモン量の変化により、厚くなった子宮内膜の一部が剥がれ落ちて、少量の出血として体外に排出されることがあります。
また、卵巣から卵子が排出される際に、卵胞が破れて卵巣の表面が傷つくことで出血するケースも考えられています。

出血が起こる時期は生理周期のまん中あたり

排卵出血がいつ起こるかというと、一般的に生理周期のまん中、つまり次の生理予定日の約14日前にあたります。
例えば、生理周期が28日の人であれば、生理開始日から数えて14日目頃が排卵日に相当するため、その前後の期間に出血が見られます。

いつから始まるかは個人差がありますが、排卵日そのものや、その前後2〜3日の間に起こることが多いとされています。
基礎体温をつけている場合、低温期から高温期へ移行する時期と重なるため、体温の変化とあわせて確認するとより分かりやすいです。

出血が続く期間は1〜3日間が一般的

排卵出血が続く期間は、通常1〜3日間程度と短いのが特徴です。
ごく少量の出血が数時間で終わることもあれば、数日にわたって断続的に見られることもあります。
もし出血が4日以上続く場合や、一度終わったはずなのにまた始まるなど、だらだらと出血が終わらない場合は、排卵出血ではなく他の原因による不正出血の可能性も考えられます。

ホルモンバランスの乱れや婦人科系の疾患が隠れていることもあるため、出血の期間が長いと感じたら注意が必要です。

排卵出血で見られる色や量の目安

排卵出血の色は、おりものに薄く血が混じったピンク色や、血液が酸化した茶色であることが一般的です。
量はごく少量で、下着に少し付着する程度や、トイレットペーパーで拭いた際に気づく程度のことがほとんどです。
生理の経血のように、鮮やかな赤色の血液がナプキンを必要とするほど出ることは基本的にありません。

出血と一緒に、排卵期特有の粘り気のある透明なおりものが増えることもあります。
色や量がいつもと違うと感じる場合は、他の出血の可能性を考慮する必要があります。

その出血は大丈夫?他の出血との見分け方をチェック

生理ではない時期の出血には、排卵出血の他にも、妊娠の兆候である「着床出血」や、何らかの病気が原因で起こる「不正出血」などがあります。
それぞれの出血は、起こる時期や期間、色や量などに違いが見られます。
自分の体に起きている出血がどのタイプに当てはまるのか、それぞれの特徴を正しく理解し、見分けるためのポイントを把握しておくことで、適切な対処につながり、不要な心配を減らすことができます。

妊娠のサイン?着床出血との違い

着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる出血で、妊娠の初期症状の一つです。
排卵出血が排卵期(次の生理予定日の約14日前)に起こるのに対し、着床出血は排卵から7〜10日後、つまり次の生理予定日の数日前から予定日あたりに起こるという時期の違いがあります。

期間は1〜3日程度と排卵出血と似ていますが、色はピンク色や茶褐色で、量もおりものに混じる程度のごく少量であることが多いです。
もし妊娠の可能性があり、生理予定日間近に出血が見られた場合は、着床出血を疑ってみるのもよいでしょう。

病気が隠れている?注意すべき不正出血の特徴

子宮頸管ポリープ、子宮筋腫、子宮内膜症、あるいは子宮がんなどの病気が原因で不正出血が起こる場合があります。
これらの出血は、排卵出血と異なり、生理周期とは関係なく不規則に発生するのが特徴です。
出血量が多かったり、鮮血が出たり、レバー状の塊が混じったりすることもあります。

また、ホルモンバランスの乱れによって排卵が正常に行われない無排卵周期でも、だらだらと少量の出血が続くことがあります。
出血が長期間続く、下腹部痛や貧血を伴うなどの症状があれば、早めに婦人科を受診することが求められます。

生理(月経)の経血との見分け方

生理による経血と排卵出血の最も大きな違いは、出血量と期間です。
排卵出血は、おりものに混じる程度の少量で、1〜3日で終わるのが一般的です。
一方、生理はナプキンが必要なほどの出血が2日目あたりをピークに3〜7日間続きます。

色に関しても、排卵出血がピンク色や茶褐色なのに対し、生理の経血は鮮血から暗赤色と変化します。
また、生理特有の下腹部痛や腰痛、倦怠感といった月経随伴症状の有無も、見分けるためのポイントになります。

排卵出血と妊活|妊娠しやすいタイミングの見極め方

妊活において、妊娠の可能性を高めるためには、排卵日を予測して性交渉のタイミングを合わせる「タイミング法」が重要です。

排卵出血は、排卵期に起こる体のサインの一つであり、排卵前後に見られる出血であるため、妊娠しやすい期間と重なることがあります。しかし、排卵出血がある時期が必ずしも妊娠しやすい日であるとは限りません。妊娠の可能性が高いのは排卵日の2日前とされています。

排卵出血だけでタイミングを判断するのではなく、基礎体温や排卵検査薬、医療機関での検査など、他の方法と組み合わせることで、より正確に排卵日を予測し、妊娠の可能性を高めることが可能になります。

最も妊娠確率が高いのは排卵出血が起こる少し前

妊娠の確率が最も高まるのは、排卵日の1〜2日前とされています。
これは、精子が女性の体内で2〜3日程度生存できるのに対し、卵子の受精可能な時間は排卵後約24時間と限られているためです。
排卵出血は排卵の直前・直後・最中に起こるため、出血を確認してからタイミングを取るのでは、すでに排卵が終わってしまっている可能性があります。

そのため、排卵出血が見られる少し前から、もしくは排卵検査薬で陽性反応が出た日からタイミングを取り始めるのが最も効果的です。

排卵出血中の性交渉で妊娠の可能性はある?

排卵出血があったタイミングでの性交渉でも、妊娠の可能性はゼロではありません。
出血が排卵前に起きている場合や、排卵の瞬間に起きている場合、その後の性交渉で妊娠に至ることは十分に考えられます。
また、排卵直後であっても、排卵された卵子がまだ受精能力を保っている時間内であれば、妊娠は可能です。

ただし、出血がすでに排卵が終わったサインであることも少なくないため、最も妊娠しやすいタイミングは過ぎている可能性があります。
衛生面が気になる場合は無理に行う必要はありません。

排卵出血は排卵が起きたサインとして活用できるか

排卵出血は、排卵期に起こるホルモンバランスの変化や物理的な刺激によって生じるため、排卵が近い、あるいは排卵が起きたサインとして活用することは可能です。
排卵出血があるということは、体が排卵に向けて準備を進めている証拠と捉えることができます。

しかし、排卵出血はすべての人に起こるわけではなく、また毎月必ず見られるものでもありません。
そのため、この出血の有無だけで排卵を判断するのは不確実です。
基礎体温の変化やおりものの状態、排卵検査薬など、他の指標と合わせて総合的に判断することが大切です。

こんな症状は婦人科へ|病院受診を検討すべきケース

排卵出血は基本的に心配のいらない生理的な出血ですが、中には病気が隠れているサインである可能性も否定できません。
出血の期間や量、色、伴う症状によっては、婦人科の受診が必要になる場合があります。

「いつもと違う」「何かおかしい」と感じたとき、自己判断で放置せずに専門医に相談することが、自身の健康を守る上で非常に重要です。
ここでは、病院の受診を検討すべき具体的なケースについて解説します。

出血期間が1週間以上と長く続く場合

通常の排卵出血は長くても3日程度で止まります。
もし出血が4日、5日と続き、7日(1週間)以上終わらない場合は注意が必要です。
出血が4日目以降も続く、あるいは5日間以上だらだらと続くような状態は、ホルモンバランスの乱れによる機能性出血や、子宮筋腫、子宮頸管ポリープといった婦人科系の疾患が原因となっている可能性が考えられます。

不正出血の原因を特定するためにも、出血が長引く場合は婦人科を受診し、医師の診察を受けるようにしましょう。

出血量が多かったり鮮やかな赤い血が出たりする場合

排卵出血はおりものに混じる程度の少量であることが特徴です。
もし、生理のようにナプキンが必要になるほど出血量が多かったり、鮮血が出たりする場合には、排卵出血ではない他の原因を疑う必要があります。

特に、レバーのような血の塊が混じる、急に出血量が増えるといった症状は、子宮の病気のサインかもしれません。
量が多い不正出血は貧血の原因にもなるため、放置せずに医療機関で原因を調べてもらうことが重要です。

我慢できないほどの下腹部痛や腹痛を伴う場合

排卵期には「排卵痛」と呼ばれる軽い下腹部痛を感じる人もいますが、その痛みは通常、一時的で我慢できる程度です。
もし、出血とともに日常生活に支障をきたすほどの強い下腹部痛や、腰痛、腹部の張りなどを感じる場合は、子宮内膜症や卵巣の病気、骨盤内炎症性疾患などが隠れている可能性も考えられます。

痛みがひどい場合や、市販の鎮痛剤が効かないようなケースでは、自己判断せずに婦人科で詳しい検査を受けることを推奨します。

排卵出血に関するよくある質問

排卵出血について、時期や期間、他の出血との違いなどを解説してきましたが、まだ解決しない疑問点もあるかもしれません。
ここでは、排卵出血に関して特に多く寄せられる、よくある質問とその回答をまとめています。
妊娠を計画している方との関連や、出血が毎月ないことへの疑問など、排卵出血に関する一般的な疑問を解消するための参考にしてください。

排卵出血は排卵の前と後、どちらで起こりますか?

排卵出血は、排卵日を挟んだ排卵期に起こるため、排卵の前、最中、後のいずれの可能性もあります。
ホルモンバランスの変動が原因であれば排卵前に、卵子が排出される際の物理的な刺激が原因であれば排卵中や直後に起こりやすいと考えられています。
どちらで起こるかは個人差が大きく、一概に特定することはできません。

排卵出血があったら、いつ性交渉のタイミングを持つのがベストですか?

妊娠しやすい期間は排卵日の数日前から排卵日までとされており、特に排卵日の1〜2日前が妊娠確率が最も高いと考えられています。排卵出血は、排卵の数日前から排卵直後にかけて見られることがあり、出血を確認してから1〜2日以内に性交渉を持つことが推奨されます。いつタイミングを取るか迷う場合は、排卵出血を一つの目安としつつ、基礎体温や排卵検査薬を併用して、排卵日が近づいている兆候を見つけて性交渉を持つことが推奨されます。

排卵出血が毎月ないのですが、問題ありませんか?

問題ありません。
排卵出血は健康な女性でも約20%しか経験しないとも言われ、毎月いつも起こるものではありません。
体調やホルモンバランスによって、出血がある月とない月があります。

出血がないからといって、無排卵であるとは限らないため、排卵出血の有無だけで心配する必要はないでしょう。

まとめ

排卵出血は、生理周期の中間あたりに起こる生理的な出血であり、通常は1〜3日程度の短期間で終わる少量の出血です。
その原因は、排卵に伴うホルモンバランスの変動です。
着床出血や病的な不正出血とは、起こる時期、期間、量、色などで見分けることが可能です。

妊活においては、排卵の時期を知る一つの目安になりますが、妊娠確率が最も高いのは出血が起こる少し前です。
出血が1週間以上続く、量が多い、強い腹痛を伴うなど、いつもと違う症状が見られる場合は、婦人科を受診してください。

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この記事の監修者

監修者の写真

藤鬼 千子

住吉鍼灸院総院長

東洋鍼灸専門学校卒業後、2011年4月に住吉鍼灸院に入社し、9年間住吉鍼灸院院長として従事。
現在は総院長として妊娠を望むすべてのご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、不妊カウンセラー

《経歴》

東洋鍼灸専門学校 卒業
住吉鍼灸院 院長就任
住吉鍼灸院 総院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会会員

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