高温期がゆっくり上昇でも妊娠した!体験談とグラフ例、原因を解説

公開日:2026/01/06 

更新日:2026/01/06

高温期がゆっくり上昇でも妊娠した!体験談とグラフ例、原因を解説します。基礎体温を測っていて、排卵後に体温がゆっくりとしか上がらないと「今月はダメだったのかな」と不安になりますよね。
教科書通りのグラフと違うと、妊娠の可能性がないように感じてしまうかもしれません。
しかし、高温期への移行がなだらかでも、実際に妊娠に至ったケースは少なくありません。

この記事では、高温期がゆっくり上昇する原因や具体的なグラフの例、そして実際に妊娠した方の体験談を紹介します。
また、自分でできるセルフケアや、病院を受診する目安についても解説します。

目次

高温期がゆっくり上昇…でも妊娠の可能性を諦めないで

基礎体温は排卵後に分泌される黄体ホルモンの影響で上昇し、低温期と高温期の二相に分かれるのが理想とされています。
しかし、すべての人がきれいに二相を描くわけではありません。
排卵から数日かけてじわじわと体温が上がるケースは、決して珍しいことではないのです。

大切なのは、グラフの形の美しさよりも、最終的に高温期がしっかりと10日以上維持されることです。
高温期への移行スピードには個人差があるため、上がり方が遅いからといって、すぐに妊娠の可能性を諦める必要はありません。

【体験談】高温期がゆるやかに上昇して妊娠した方の声

基礎体温のグラフが理想と違う形になると、一人で不安を抱え込んでしまいがちです。
しかし、同じように高温期がゆっくりと上昇するパターンを経験しながらも、無事に妊娠・出産した人はたくさんいます。
ここでは、実際にそのような経験をした方々の貴重な体験談を紹介します。

理想通りにいかない日々に一喜一憂しながらも、最終的に陽性反応を見ることができた周期の記録は、今まさに不安を感じている方にとって、大きな希望となるはずです。

理想のグラフと違って不安だったけど陽性反応が出た話

妊活を始めてから、毎日基礎体温を測るのが日課でした。
アプリなどで見る理想のグラフは、排卵日を境にストンと体温が上がり、きれいな二相に分かれているものばかり。
しかし私の場合は、排卵検査薬で陽性が出た後も、3〜4日かけてようやく高温期と呼べる体温になることがほとんどでした。

「黄体機能不全なのかな」「ホルモンバランスが悪いのかも」と、毎朝体温計の数値を見ては落ち込む日々。
その周期も、やはり体温はだらだらとしか上がらず、期待せずに過ごしていました。
しかし、生理予定日を過ぎても体温が下がらず、むしろ少し上がった気がしたので、半信半疑で妊娠検査薬を試したところ、陽性反応が出ました。
グラフの形がすべてではないと実感した瞬間でした。

じわじわ体温が上がり妊娠に至った周期の記録

私の基礎体温は、低温期と高温期の差があまりなく、全体的にガタガタしていました。
特に高温期への移行はいつもスムーズではなく、0.05℃ずつ上がるような日が何日も続くのが当たり前。
排卵したのかどうかさえ、グラフからは判断が難しい周期もありました。
妊娠した周期も例外ではなく、排卵日と思われる日から5日ほどかけて、ようやく安定した高温期に入りました。

その間も体温が少し下がる日もあり、「今回もリセットかな」と諦めかけていたのを覚えています。
それでも、一度上がってからは高温期を維持し続け、生理予定日に陽性反応を確認できました。
後から振り返ると、ストレスを溜めずにリラックスして過ごせたことが良かったのかもしれません。

【グラフ例】妊娠できた時の「ゆっくり上昇」基礎体温パターン

「ゆっくり上昇」と一言でいっても、そのパターンは人それぞれです。
ここでは、実際に妊娠に至った周期の基礎体温グラフの中から、特徴的な2つのパターンを文章で解説します。
ご自身のグラフと見比べてみることで、体温の上がり方が理想的でなくても、妊娠の可能性があることをより具体的にイメージできるでしょう。
グラフの形に一喜一憂するのではなく、自分の体の変化を客観的に捉えるための一つの参考にしてください。

数日かけてなだらかに高温期へ移行したグラフ

このパターンは、排卵後すぐに体温が0.3℃以上急上昇するのではなく、3~5日ほどの期間をかけて、なだらかな坂を上るようにゆっくりと高温期へ移行するのが特徴です。
例えば、排卵日翌日に0.1℃、その次の日に0.08℃といった具合に、わずかずつ上昇を続けます。

これは、排卵後に黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が少しずつ増えていくことで起こる現象です。
ホルモンの分泌スピードには個人差があるため、分泌が緩やかな場合は、体温の上昇もなだらかになります。
最終的に高温期が安定し、その状態が10日以上維持されれば、黄体ホルモンはきちんと機能していると考えられるため、妊娠の可能性は十分にあります。

一時的に体温が下がってから二段階で上昇したグラフ

排卵後に一度体温が上昇し始めたものの、数日後に一時的に体温が低下し、その後再び上昇して高温期を維持するパターンです。
「二段上がり」とも呼ばれることがありますが、上昇の仕方は人によって様々です。
途中で体温が下がると不安になりますが、これはホルモンバランスの一時的な変動や、測定時の環境、体調などが影響している可能性があります。

また、着床の時期に体温が一時的に低下する「インプランテーションディップ」ではないかと言われることもありますが、医学的な根拠は明確ではなく、これがなくても妊娠するケースは多数あります。
大切なのは一時的な下降に惑わされず、その後の体温が持ち直して高温期を維持できるかどうかです。

なぜ?高温期への移行がゆっくりになる3つの主な原因

基礎体温の高温期への移行がスムーズにいかない背景には、いくつかの原因が考えられます。
これらは、妊娠のしやすさにも関わる重要な要素です。
主な原因として、女性ホルモンの分泌不足、体の冷えによる血行不良、そしてストレスなどが引き起こす自律神経の乱れが挙げられます。

なぜこれらの要因が体温上昇を妨げるのか、そのメカニズムを理解することで、ご自身の生活習慣を見直すきっかけにもなるでしょう。
ここでは、3つの主な原因について詳しく解説します。

原因①:黄体ホルモンの分泌量が不足している(黄体機能不全の可能性)

基礎体温を上昇させる直接的な役割を担っているのが、排卵後に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)です。
このホルモンの分泌が何らかの理由で不足していたり、分泌開始のタイミングが遅れたりすると、体温がなかなか上がらず、高温期への移行がゆっくりになります。

このような状態は「黄体機能不全」と呼ばれ、不妊の原因の一つとされています。
黄体機能不全は、ホルモン分泌の司令塔である脳の視床下部や脳下垂体の機能低下、卵巣機能の低下などが原因で起こることがあります。
高温期への移行が常に遅いだけでなく、高温期そのものが10日未満と短い場合は、この可能性を考えてみる必要があります。

原因②:体の冷えによる血行不良

体の冷えは血行不良を引き起こします。
血流は全身の細胞に酸素や栄養素、そして熱を運ぶ重要な役割を担っています。
そのため、体が冷えて血行が悪くなると、黄体ホルモンが正常に分泌されていても、その熱を全身に効率よく伝えることができず、結果として基礎体温が上がりにくくなることがあります。

特に、子宮や卵巣が集中する骨盤周りの血行不良は、卵巣の機能を低下させ、ホルモンバランスの乱れにもつながる可能性があります。
冷たい飲食物の摂りすぎ、運動不足、薄着といった生活習慣は、体を冷やす原因となるため、日頃から体を温める意識を持つことが大切です。

原因③:ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れ

女性ホルモンの分泌をコントロールしているのは、脳の視床下部です。
この視床下部は、同時に自律神経(交感神経と副交感神経)の調整も行っているため、ホルモンバランスと自律神経は非常に密接な関係にあります。

過度なストレスや慢性的な睡眠不足、不規則な生活が続くと、自律神経のバランスが乱れ、その影響が視床下部に及びます。
その結果、ホルモン分泌の指令がうまく伝わらなくなり、黄体ホルモンの分泌が滞って、高温期へのスムーズな移行が妨げられることがあります。
妊活中のプレッシャー自体がストレスになることも少なくないため、意識的にリラックスする時間を作り、心身を休ませることが重要です。

基礎体温の安定を目指す!今日から始められる3つのセルフケア

高温期への移行がゆっくりになる原因がホルモンバランスの乱れや冷え、ストレスなどにある場合、日々の生活習慣を見直すことで改善が期待できます。
特別なことを始める必要はなく、食事や睡眠、運動といった基本的な生活の質を高めることが、健やかな体作り、そして安定した基礎体温への第一歩となります。

ここでは、誰でも今日からすぐに取り組める3つのセルフケアをご紹介します。
無理のない範囲で継続し、自分の体をいたわる習慣をつけましょう。

体を内側から温める食事や飲み物を意識する

体の冷えは血行不良を招き、ホルモンバランスに影響を与えるため、食事を通じて体を内側から温めることが大切です。

ショウガ、ニンニク、ネギ、カボチャ、ゴボウなどの根菜類は、体を温める作用があるとされています。これらの食材をスープや煮物など、温かい料理で取り入れるのがおすすめです。

また、飲み物は冷蔵庫から出したての冷たいものではなく、常温や白湯を選ぶように心がけましょう。タンパク質は筋肉や血液の材料となり、熱を生み出す元になります。ビタミンEは血行を促進し、鉄分は貧血を防いで熱運搬の効率を高めるなど、バランスの取れた食事全体が、温かい体作りとホルモンバランスの安定につながります。

質の良い睡眠を確保してホルモンバランスを整える

睡眠は心身の疲労を回復させるだけでなく、ホルモンバランスを整える上で非常に重要な時間です。成長ホルモンの分泌は、入眠後最初の90分に最も活発になるといわれています。この時間帯に深く質の良い眠りについていることが理想的です。質の良い睡眠を確保するためには、就寝前の過ごし方が鍵となります。

スマートフォンやパソコンが発するブルーライトは脳を覚醒させてしまうため、就寝1〜2時間前には使用を控えるのが望ましいです。ぬるめのお湯にゆっくり浸かったり、リラックス効果のある音楽を聴いたりして、心身をリラックスモードに切り替えましょう。毎日決まった時間に寝起きする習慣をつけることも、体内リズムを整え、自律神経の安定に役立ちます。

適度な運動で全身の血流を促進する

運動不足は、筋力の低下や血行不良を招く大きな原因です。
特に、体の熱の約6割は筋肉で生み出されるため、筋肉量が少ないと体が冷えやすくなります。
全身の血流を促進し、体を温めるためには、適度な運動を習慣にすることが効果的です。

激しいトレーニングは必要なく、ウォーキングやヨガ、ストレッチなど、心地よいと感じられる程度の有酸素運動を継続することが大切です。
特に、体の筋肉の多くが集まる下半身を動かすスクワットなどは、骨盤周りの血流改善にもつながります。
運動はストレス解消にも役立ち、自律神経のバランスを整える効果も期待できるため、心身両面から健やかな状態を目指せます。

高温期の上昇が遅い…病院を受診した方が良いケースとは?

高温期への移行がゆっくりでも、セルフケアで改善が見られることもありますが、中には医学的なサポートが必要なケースも存在します。
基礎体温は体からのサインであり、特定のパターンが続く場合は、その背景に何らかの原因が隠れている可能性も考えられます。
自己判断で不安を抱え続けるよりも、専門家である医師に相談することで、的確な診断と適切なアドバイスを得ることができます。

ここでは、産婦人科や不妊治療専門クリニックの受診を検討した方が良い具体的なケースを3つ紹介します。

毎回のように高温期への移行に4日以上かかる

高温期への移行にかかる日数は個人差がありますが、基礎体温の記録を数周期つけてみて、毎回のように4日以上かかっている場合は、一度医師に相談することをおすすめします。

排卵から3日程度で高温期へ移行するのはよくある範囲ですが、常にそれ以上の時間がかかる場合、黄体ホルモンの分泌が著しく遅れている、あるいは不足している「黄体機能不全」の可能性が考えられます。特に、妊娠を希望している場合は、ホルモンバランスの状態を血液検査などで正確に把握し、必要に応じて治療を受けることが、妊娠への近道となることがあります。基礎体温のグラフを持参して受診すると、医師も状態を把握しやすくなります。

高温期が10日未満で終わってしまう

高温期への移行スピード以上に注意したいのが、高温期の「期間」です。
高温期は通常12日から14日程度続くのが理想とされていますが、この期間が安定して10日未満しか続かない場合は、「黄体機能不全」が強く疑われます。

高温期は、受精卵が子宮内膜に着床し、妊娠を維持するために非常に重要な時期です。
この期間が短いと、たとえ受精しても、子宮内膜が維持できずに着床がうまくいかなかったり、妊娠の継続が難しくなったりする可能性があります。
これは不妊や初期流産の原因にもなりうるため、高温期が短い状態が続くようであれば、早めに専門医に相談し、適切な検査や治療を受けることが重要です。

セルフケアを続けてもグラフが安定しない

食事や睡眠、運動などの生活習慣を見直し、セルフケアを2〜3ヶ月以上続けても、高温期への移行の遅れが改善されない、あるいはグラフ全体がガタガタで低温期と高温期の二相性がはっきりしない状態が続く場合も、受診を検討するタイミングです。
生活習慣の改善だけでは対応が難しい、ホルモン分泌の異常や排卵障害といった、他の原因が隠れている可能性があります。

自分なりに努力しても結果が出ないと、精神的なストレスも大きくなりがちです。専門医に相談することで、原因を特定するための検査を受けたり、自分では気づかなかった問題点についてアドバイスをもらえたりするため、安心して妊活を進める上での大きな助けとなります。

高温期のゆっくり上昇に関するよくある質問

ここまで高温期のゆっくりとした上昇について解説してきましたが、まだ細かい疑問や不安が残っている方もいるかもしれません。
多くの人が同じような疑問を抱えています。
ここでは、特に質問の多い3つの項目について、Q&A形式で簡潔にお答えします。

ご自身の状況と照らし合わせながら、不安の解消にお役立てください。
正しい知識を持つことが、不要な心配を減らし、前向きに妊活に取り組むための第一歩となります。

高温期への移行に何日かかっても妊娠できますか?

はい、妊娠の可能性はあります。
高温期への移行に3日程度かかるのは珍しくありません。
大切なのは、その後10日以上の安定した高温期が維持されることです。

ただし、毎回のように4日以上かかる場合は、黄体機能不全の可能性も考えられるため、一度産婦人科に相談することをおすすめします。

基礎体温グラフが全体的にガタガタでも妊娠の可能性はありますか?

はい、可能性はあります。
測定時のわずかな誤差や、その日の体調、睡眠時間などによって体温は変動するため、多少ガタガタになるのは自然なことです。

低温期と高温期の二相に分かれている傾向が見られれば、過度に心配する必要はありません。
ただし、二相性が全く見られない場合は無排卵の可能性もあるため、医師に相談しましょう。

黄体機能不全が心配です。すぐに病院へ行くべきですか?

高温期が常に10日未満で終わってしまう場合は、黄体機能不全が強く疑われるため、早めの受診をおすすめします。
高温期への移行がゆっくりなだけの場合は、まず数周期分の基礎体温を記録しながら、セルフケアを試してみるのも一つの方法です。

それでも改善しない場合や、不安が強い場合は、専門医に相談するのが安心です。

まとめ

基礎体温の高温期への移行がゆっくりであっても、妊娠の可能性は十分にあります。
体温の上昇スピードには個人差があり、グラフの形が理想通りでなくても、最終的に安定した高温期が10日以上維持されていれば、過度に心配する必要はありません。

その原因は、黄体ホルモンの分泌ペース、体の冷え、ストレスによる自律神経の乱れなど様々です。
まずは食事や睡眠、運動といった生活習慣を見直すセルフケアから始めてみましょう。
それでも、高温期への移行に毎回4日以上かかる、高温期が10日未満で終わるといった状態が続く場合は、黄体機能不全などの可能性も考えられるため、産婦人科や専門クリニックに相談することを検討してください。

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この記事の監修者

監修者の写真

藤鬼 千子

住吉鍼灸院総院長

東洋鍼灸専門学校卒業後、2011年4月に住吉鍼灸院に入社し、9年間住吉鍼灸院院長として従事。
現在は総院長として妊娠を望むすべてのご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、不妊カウンセラー

《経歴》

東洋鍼灸専門学校 卒業
住吉鍼灸院 院長就任
住吉鍼灸院 総院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会会員

《SNS》

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