43歳で自然妊娠する確率と可能性|不妊治療後の出産体験談も

公開日:2026/01/06 

更新日:2026/01/06

43歳で自然妊娠する確率と可能性|不妊治療後の出産体験談も解説します。43歳で自然妊娠したいと考えたとき、その可能性はどのくらいあるのか、厳しい現実と向き合う必要があります。
この記事では、43歳での自然妊娠の確率や、年齢とともに妊娠が難しくなる理由を医学的な観点から解説します。

また、実際に不妊治療を経て出産した方の体験談や、妊娠の可能性を高めるための生活習慣も紹介します。
今後の妊活や治療方針を考える上での判断材料として、ご自身の状況と照らし合わせながら読み進めてください。

目次

43歳での自然妊娠は可能?まずは現実的な確率を知ろう

43歳での自然妊娠は不可能ではありませんが、その確率は非常に低いのが現実です。
年齢を重ねると卵子の質が低下し、妊娠しにくくなるだけでなく、妊娠しても流産に至るリスクが高まります。

まずは統計データに基づいた具体的な自然妊娠率や流産率を正しく理解することが、今後の妊活や不妊治療と向き合う上での第一歩となります。
厳しい現実から目をそらさず、客観的な数値を把握しておきましょう。

43歳で自然妊娠できる確率は約1%という現実

43歳の方が排卵周期に合わせて自然妊娠できる確率は、1周期あたり約1%とされています。
一般的に、40代前半(40〜44歳)の自然妊娠率は約1〜5%と報告されており、年齢が1歳上がるごとに確率はさらに低下していくのが実情です。

これは、加齢に伴う卵子の質の低下や数の減少が主な原因です。
また、過去に出産経験がある経産婦であっても、加齢による影響を避けることは難しく、初産婦と同様に妊娠率は著しく低下します。
この数値はあくまで統計上のデータですが、43歳での自然妊娠を目指す上で知っておくべき現実と言えます。

40代の流産率は40%超|年齢とともに高まるリスク

40代の妊娠における流産率は40%を超え、特に43歳では50%以上に達するとも言われています。
流産の最大の原因は、受精卵の染色体異常であり、その発生率は卵子の老化に比例して高まります。

年齢とともに卵子の質が低下すると、細胞分裂の際にエラーが起こりやすくなり、染色体に異常を持つ受精卵が形成されやすくなるのです。
たとえ妊娠が成立しても、受精卵の多くが着床しなかったり、発育を継続できずに初期流産に至ってしまったりします。
妊娠率の低下だけでなく、流産率の上昇も40代の妊活における大きな課題です。

体外受精における43歳の出産率は2.7%

自然妊娠が難しい場合、不妊治療として体外受精が選択肢となりますが、その成功率も年齢とともに低下します。
日本産科婦人科学会が公表した2021年のデータによると、43歳の方の胚移植あたりの妊娠率は17.5%であり、生産率(出産に至る確率)は6.7%です。

この数値は、高度な生殖補助医療技術をもってしても、43歳での出産が容易ではないことを示しています。
不妊治療を検討する際は、こうしたデータも踏まえた上で、医師と十分に相談しながら治療方針を決める必要があります。

なぜ43歳になると妊娠が難しくなるのか

43歳になると妊娠が著しく難しくなる背景には、いくつかの医学的な理由が存在します。
主な要因は、卵子の老化に伴う「数の減少」と「質の低下」です。
さらに、卵子の質の低下は受精卵の染色体異常を引き起こす確率を高め、流産のリスクを増大させます。

また、年齢を重ねることで子宮筋腫や子宮内膜症といった不妊の原因となり得る婦人科系の疾患が見つかる可能性も高まります。
これらの要因が複合的に絡み合うことで、妊娠の成立を妨げるのです。

年齢とともに卵子の数が減少し質も低下するため

女性が一生のうちに排卵する卵子の数は、生まれたときにはすでに決まっており、年齢とともに減少し続けます。
卵子の元となる原始卵胞は思春期に約30万個ありますが、30代後半から急激に減少し、40代になるとその数はさらに少なくなります。

同時に、残っている卵子も体と同じように老化し、質が低下していきます。
卵子の質が低下すると、受精する能力や受精後に正常に発育する力が弱まるため、不妊の直接的な原因となります。
新しい卵子が作られることはないため、この加齢による変化は避けることができません。

染色体異常が起こる確率が上昇するため

妊娠が難しくなる大きな理由の一つに、加齢による卵子の質の低下が引き起こす染色体異常の増加があります。
卵子が老化すると、減数分裂の過程で染色体を正常に分配する機能が衰え、染色体の本数に過不足が生じる「異数性」の割合が高まります。

染色体異常を持つ受精卵は、そもそも着床しなかったり、着床しても発育が途中で止まってしまい、早期流産の原因となったりします。
40代では染色体異常の発生率が急激に上昇するため、妊娠率の低下と流産率の増加に直結するのです。
これが不妊の大きな壁となります。

子宮や卵巣の病気が見つかる可能性も高まる

年齢を重ねると子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫といった婦人科系の病気が見つかるリスクも高まります。
これらの病気はそれ自体が不妊の原因となることがあります。
例えば、子宮筋腫が子宮内膜を変形させて着床を妨げたり、子宮内膜症が卵巣や卵管の周囲に癒着を起こして排卵や卵子のピックアップを阻害したりします。

症状がなくても、検査で初めて見つかるケースも少なくありません。
これらの疾患は妊娠の成立や継続に影響を与える可能性があるため、定期的な婦人科検診も重要です。

諦めるのはまだ早い!43歳で自然妊娠の可能性を高める3つの習慣

43歳での自然妊娠の確率は低いものの、可能性がゼロというわけではありません。
妊娠したいと考えるなら、少しでもその可能性を高めるために、日々の生活習慣を見直すことが重要です。
特別なことではなく、基本的な生活習慣を整えることが、妊娠しやすい体づくりの第一歩となります。

ここでは、今日から始められる妊活として、食生活の改善、ストレス管理と睡眠、そして基礎体温の計測という3つの習慣を紹介します。

食生活を見直し体を内側から整える

妊娠しやすい体を作るためには、バランスの取れた食生活が基本です。
特に、体の酸化を防ぐ抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eを含む緑黄色野菜や果物を積極的に摂取しましょう。
また、体を温める作用のある生姜や根菜類、良質なたんぱく質源である魚、肉、大豆製品、そして血液の材料となる鉄分を多く含むレバーやほうれん草などを意識して摂ることが大切です。

インスタント食品や過度な糖質は避け、体を内側から整える食事を心がけることが、妊活の基盤となります。
サプリメントで栄養素を補うことも一つの方法です。

ストレスを溜めず質の良い睡眠を心がける

過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、女性ホルモンの分泌に悪影響を与えて排卵障害などを引き起こす可能性があります。
妊活中は結果を気にしすぎず、心穏やかに過ごすことが大切です。
ウォーキングなどの軽い運動や、趣味に没頭する時間を作るなど、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。

また、睡眠中に分泌されるホルモンは妊娠に深く関わっています。
質の良い睡眠を確保するため、就寝前のスマートフォン操作を控え、リラックスできる環境を整えるなど、睡眠習慣を見直すことも重要な妊活の一つです。

基礎体温を測り正確な排卵日を予測する

自然妊娠を目指す上で排卵のタイミングを正確に把握することは非常に重要です。
そのための最も基本的な方法が毎朝の基礎体温の計測です。
基礎体温は低温期と高温期の二相に分かれることで排卵が起こっているかどうかや女性ホルモンが正常に分泌されているかの目安になります。
排卵日を予測することで妊娠の可能性が最も高い時期にタイミングを合わせることが可能です。

より精度を高めるためには市販の排卵検査薬を併用するのも有効な手段です。
日々の記録を続けることが自身の体のリズムを知るための妊活の第一歩です。

【体験談】43歳で自然妊娠・出産した方のリアルな声

43歳での自然妊娠は統計的には厳しい道のりですが、実際にその壁を乗り越えて出産した人がいるのも事実です。
データだけでは見えてこない、個々の体験談には、妊活に取り組む上でのヒントや精神的な支えが隠されているかもしれません。

ここでは、不妊治療を休んだタイミングで妊娠した方や、体質改善に取り組んだ方のケースなど、43歳で妊娠・出産を経験した人のリアルな声を紹介します。

不妊治療を休んだら自然に授かったAさんのケース

長年にわたり高度な不妊治療を続けてきたAさんは、心身ともに疲れ果て、43歳を目前に一度治療を休むことを決断しました。
毎月の通院やホルモン剤の投与、そして期待と失望の繰り返しから解放され、「少しだけ自分のために時間を使おう」と気持ちを切り替えたそうです。

旅行に行ったり、好きな趣味に没頭したりするうちに、いつしか妊娠のことばかり考えていた日々から距離を置けるようになりました。
すると、治療を休んでから数ヶ月後、まさかの自然妊娠が判明。
Aさんは、治療のプレッシャーから解放されたことが、奇跡的な結果につながったのかもしれないと語っていました。

漢方や鍼灸で体質改善に取り組んで妊娠したBさんのケース

不妊治療専門クリニックでの治療と並行して、体質改善のために漢方薬局や鍼灸院に通い始めたBさん。
西洋医学的なアプローチだけでなく、東洋医学の観点から自分の体を見つめ直したことが転機になったそうです。

専門家のアドバイスのもと、冷えを改善するための漢方薬を服用し、血流を促すための鍼灸治療を定期的に受けました。
食生活も見直し、体を温める食材を積極的に摂るようにしたところ、基礎体温が安定し、体の調子が整っていくのを実感。
その結果、43歳で自然妊娠することができたのです。
Bさんは、体を根本から整えることの重要性を実感した人の一人です。

不妊治療のやめどきは?43歳からの治療との向き合い方

43歳という年齢は不妊治療を続けるかどうかの大きな岐路になります。
特に2022年4月から始まった保険適用の制度では治療開始時の年齢が43歳未満と定められているため経済的な側面からも大きな決断を迫られます。

心身の負担やこれまでの治療経過を総合的に考慮し今後の治療とどう向き合っていくのかパートナーとじっくり話し合う時期と言えるでしょう。
治療の継続だけでなくステップダウンやお休み期間を設けるなど様々な選択肢があります。

43歳で保険適用が終了する体外受精の現実

2022年4月から不妊治療への保険適用が開始されましたが、体外受精や顕微授精といった高度生殖医療においては、治療開始時の女性の年齢が43歳未満という制限が設けられています。

そのため、43歳の誕生日を迎える前に治療を開始しなければ保険が適用されず、それ以降はすべて自費診療となります。

高額な費用がかかる体外受精を自費で続けることは、経済的に大きな負担となります。

この制度上の区切りが、43歳からの不妊治療の継続を考える上で、無視できない現実的な問題となっています。

心と体の負担を考慮した治療のステップダウンも選択肢に

体外受精などの高度な不妊治療は、頻繁な通院や投薬、採卵など、身体的な負担が大きく、精神的にもストレスがかかります。
治療が長期化する中で、心身の疲労が限界に達することもあるでしょう。

そうした状況で、一度立ち止まって治療の段階を見直す「ステップダウン」も重要な選択肢です。
例えば、体外受精から人工授精やタイミング法へと切り替えることで、身体的な負担やプレッシャーを軽減できます。
不妊治療のゴールは一つではなく、自分たちの心と体の状態を最優先に考えた決断が求められます。

治療を休む期間に自然妊娠する可能性もゼロではない

不妊治療を続けることに心身の限界を感じた場合、一度治療を「お休み」する期間を設けるのも一つの方法です。
治療のプレッシャーから解放されることで、ストレスが軽減し、乱れていたホルモンバランスが整うことがあります。
その結果、思いがけず自然妊娠に至るという奇跡的なケースも報告されています。

もちろん、誰もがそうなるとは限らず、過度な期待は禁物ですが、治療から離れて心と体をリフレッシュさせることで、新たな可能性が開けることもあります。
お休み期間は、今後の人生をどう歩んでいくかを夫婦で話し合う良い機会にもなります。

43歳の自然妊娠に関するよくある質問

43歳での自然妊娠を考えるにあたり、多くの方がさまざまな疑問や不安を抱えています。
ここでは、44歳以降の可能性や、パートナーである男性ができること、そして高齢出産に伴うリスクなど、特に関心の高い質問について簡潔に解説します。

今後の妊活やライフプランを考える上での参考にしてください。

Q1.44歳、45歳でも自然妊娠の可能性はありますか?

可能性はゼロではありませんが、43歳よりもさらに低くなります。
44歳以降、妊娠率は著しく低下し、45歳以上での自然妊娠による出産は極めて稀で、その確率は1%未満とされています。

年齢とともに卵子の数と質がさらに低下するため、現実的には非常に厳しい道のりとなります。

Q2.妊娠のために夫(男性側)ができることはありますか?

はい、あります。

精子の質も生活習慣に影響されるため、禁煙や節度ある飲酒、バランスの取れた食事、適度な運動が重要です。
また、妊活中の女性の精神的なサポートも不可欠です。
夫婦で情報を共有し、協力して妊活に取り組む姿勢が、結果的に妊娠の可能性を高めます。

Q3.高齢出産で特に気をつけるべきリスクは何ですか?

母体側のリスクとして、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症が起こりやすくなります。
また、年齢とともに流産率が上昇し、胎児の染色体異常の確率も高くなる傾向があります。

出産時には難産になりやすいなど、母子ともに慎重な周産期管理が必要な出産となります。

まとめ

43歳での自然妊娠の確率は約1%と非常に低いのが現実であり、その背景には卵子の質の低下や染色体異常の増加といった医学的な理由があります。

また、妊娠が成立しても流産に至るリスクも高まります。一方で、食生活の改善やストレス管理といった日々の生活習慣を見直すことで、妊娠の可能性を少しでも高めるための体づくりは可能です。不妊治療においては、43歳で保険適用が終了するという節目があり、治療の継続、ステップダウン、あるいは休止といった様々な選択肢と向き合う必要があります。本記事で提供した客観的なデータや情報を、今後のご自身の人生を考えるための一つの材料としてください。

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この記事の監修者

監修者の写真

藤鬼 千子

住吉鍼灸院総院長

東洋鍼灸専門学校卒業後、2011年4月に住吉鍼灸院に入社し、9年間住吉鍼灸院院長として従事。
現在は総院長として妊娠を望むすべてのご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、不妊カウンセラー

《経歴》

東洋鍼灸専門学校 卒業
住吉鍼灸院 院長就任
住吉鍼灸院 総院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会会員

《SNS》

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