メラトニンの妊活効果|不妊治療中の正しい飲み方といつまで飲むか

公開日:2026/01/01 

更新日:2026/01/01

メラトニンの妊活効果|不妊治療中の正しい飲み方といつまで飲むかについて解説します。

「メラトニン」は不妊治療中の女性にとって、睡眠の質を高めるだけでなく、卵子の質を改善する効果が期待できる成分として注目されています。
このブログ記事では、メラトニンが妊活にどのような効果をもたらすのか、いつまで摂取すべきかといった疑問について解説します。

ホルモンに関わるサプリメントだからこそ、正しい知識を持って活用することが重要です。
不妊治療の一環として検討している方は、医師に相談の上、安全な方法で取り入れましょう。

そもそもメラトニンとは?睡眠改善だけではない妊活への働き

メラトニンは、脳の松果体から分泌されるホルモンで、一般的には体内時計を調整し睡眠を促す「睡眠ホルモン」として知られています。
しかし、妊活においては睡眠リズムの改善だけでなく、細胞の老化を防ぐ強力な「抗酸化作用」を持つ点が非常に重要です。

この抗酸化作用が、卵子をはじめとする生殖細胞を酸化ストレスから守り、その質を維持する働きを担うため、不妊治療の分野で応用が期待されています。

睡眠リズムを整える「睡眠ホルモン」としての役割

メラトニンは、太陽の光を浴びてから約14〜16時間後に分泌が始まり、体温を下げて心身をリラックスさせ、自然な眠りを誘います。
この働きによって、規則正しい睡眠・覚醒リズムが維持されます。

しかし、夜間にスマートフォンやPCのブルーライトを浴びると、メラトニンの分泌が抑制され、寝つきが悪くなるなど睡眠の質が低下する原因となります。
質の良い睡眠は、ホルモンバランスを整える上で不可欠であり、妊活における基本的な土台作りとなります。

卵子の老化を防ぐ強力な「抗酸化作用」

メラトニンが持つもう一つの重要な役割が、強力な抗酸化作用です。
私たちの体内では、呼吸によって取り入れた酸素の一部が「活性酸素」に変化します。
この活性酸素は、細胞を酸化させて老化を促進する原因物質です。
卵子も例外ではなく、活性酸素による酸化ストレスは質の低下を招きます。

メラトニンは、卵子が存在する卵胞液中にも含まれており、この活性酸素を除去することで卵子を酸化ダメージから守り、老化を防ぐ働きを持っています。

メラトニンが妊活にもたらす3つの効果

不妊に悩む方にとって、メラトニンは主に3つの具体的な効果が期待されています。
第一に、強力な抗酸化作用による「卵子の質の向上」、第二に、質の良い卵子を育てることによる「受精・着床のサポート」、そして第三に、女性だけでなく「男性不妊の改善」です。

これらの効果は、妊娠成立に向けたそれぞれの段階をサポートし、総合的に妊娠の可能性を高めることにつながります。

【卵子の質の向上】抗酸化作用で卵子の老化を抑制する

メラトニンの抗酸化作用は、卵子の質の維持に直接的に貢献します。年齢とともに卵子の質が低下する主な原因の一つは、活性酸素による酸化ストレスの蓄積です。

メラトニンは、卵子のエネルギー工場であるミトコンドリアを酸化ストレスから守り、その働きを活性化させます。これにより、卵子のエネルギー産生がスムーズになり、質の低下や染色体異常のリスクを軽減する効果が期待されます。質の高い卵子を育むことは、体外受精などの不妊治療の成功率を高める上で極めて重要です。

【受精・着床のサポート】質の良い卵子で妊娠率アップを目指す

卵子の質が向上することは、その後の受精、そして着床の成功率にも良い影響を与えます。
質の良い卵子は、正常に受精し、良好な胚(受精卵)へと発育する可能性が高まります。

胚の質が高ければ、子宮内膜への着床もスムーズに進みやすくなります。
メラトニンの摂取によって卵子のコンディションを整えることは、受精から着床までの一連のプロセスを円滑にし、最終的に妊娠率の向上をサポートする働きが期待されるのです。

【男性不妊にも】精子の質を高める効果も期待できる

メラトニンの効果は、女性だけでなく男性不妊にも及ぶ可能性があります。
精子もまた、活性酸素による酸化ストレスに弱く、DNAが損傷すると運動率や受精能力が低下する原因となります。

メラトニンが持つ強力な抗酸化作用は、精子をこの酸化ダメージから保護し、質を向上させる効果が期待されています。
男性がメラトニンを摂取することで、精子の運動率や形態の改善につながる可能性が研究で示唆されており、夫婦で取り組む妊活の一環として注目されています。

メラトニンサプリの正しい飲み方【妊活編】

メラトニンの効果を妊活に活かすためには、サプリメントの正しい飲み方を理解することが重要です。
効果を最大限に引き出すためには、摂取するタイミングや量、そしていつからいつまで続けるかという期間の目安を知っておく必要があります。

ただし、メラトニンはホルモンであるため、自己判断での使用は避け、不妊治療を行っているクリニックなど、専門医に相談の上で、おすすめの用法・用量を守って摂取しましょう。

妊活中の摂取タイミング:就寝前の服用が基本

メラトニンは本来、夜間に分泌される睡眠ホルモンです。
そのため、サプリメントとして摂取する場合も、体内の自然なリズムに合わせて就寝前に服用するのが基本となります。
具体的には、ベッドに入る30分〜1時間前のタイミングでの摂取が推奨されます。

これにより、自然な眠りをサポートしつつ、妊活への効果を期待できます。
日中に服用すると、強い眠気や倦怠感を引き起こす可能性があるため、避けるべきです。
車の運転や機械の操作前には絶対に服用しないように注意が必要です。

1日あたりの摂取量の目安

妊活目的でメラトニンを摂取する場合、1日あたりの目安量は1mgから3mg程度とされることが一般的です。
特に不妊治療クリニックでは、卵子の質の改善を目的として3mgの摂取を推奨するケースが見られます。

ただし、最適な量は個人の年齢や体の状態によって異なります。
最初から多い量で始めるのではなく、まずは少量から試すか、医師の指示に従うことが重要です。
自己判断で過剰に摂取すると、かえってホルモンバランスを乱す可能性もあるため、必ず専門家と相談して適切な量を決めましょう。

いつから飲む?服用を開始するおすすめの時期

卵子の成熟期間やメラトニンの服用開始時期について、特定の期間を明記する科学的根拠は現在のところ確立されていません。しかし、メラトニンが卵子の質に良い影響を与える可能性を示唆する研究も存在します。体外受精を予定している方がメラトニンの服用を検討する際には、治療計画に合わせて医師にご相談いただくことが重要です。長期的な視点で卵子の発育環境を整えることは、質の良い卵子を育むための鍵となります。

いつまで飲む?妊娠がわかったら服用を中止する

メラトニンをいつまで飲み続けるかについては、明確なルールがあります。
それは、妊娠が判明した時点で服用を中止することです。
多くの不妊治療クリニックでは、胚移植の日を最後に服用を終えるか、妊娠検査で陽性が出た時点でやめるように指導しています。

これは、妊娠中、特に妊娠初期の胎児に対するメラトニンの安全性が確立されていないためです。
自己判断で飲み続けることはせず、必ず医師の指示に従い、適切なタイミングで服用を中止してください。

メラトニンを妊活で利用する際の注意点

メラトニンは妊活において有益な効果が期待される一方で、利用する際にはいくつかの注意点があります。
医薬品成分であるため、副作用のリスクや他の薬との飲み合わせについて正しく理解しておく必要があります。

また、日本ではサプリメントとして市販されていないため、その入手方法にも注意が求められます。
安全に活用するためには、これらの注意点を十分に把握し、必ず医師の管理下で利用することが不可欠です。

考えられる副作用とリスク

メラトニンは比較的安全性の高い成分とされていますが、副作用が起こる可能性はゼロではありません。
最も一般的な副作用は、翌朝まで続く眠気や頭痛、めまい、吐き気などです。
また、ホルモン製剤であるため、長期的な使用や過剰摂取が体内のホルモンバランスに影響を与えるリスクも考えられます。

特に、不妊治療中は心身ともにデリケートな状態にあるため、少しでも体調に異変を感じた場合は、すぐに服用を中止し、かかりつけの医師に相談することが重要です。

他の妊活サプリや薬との併用は医師に相談を

不妊治療中は、排卵誘発剤や黄体ホルモン補充の薬など、複数の医薬品を服用していることが少なくありません。
また、葉酸やビタミンDなど、他の妊活サプリメントを併用している方も多いでしょう。

メラトニンがこれらの薬やサプリと相互作用を起こし、それぞれの効果に影響を与える可能性も否定できません。
予期せぬ影響を避けるためにも、メラトニンの服用を始める前には、現在使用しているすべての薬とサプリメントを医師や薬剤師に伝え、併用しても問題ないか必ず確認してください。

国内未承認のため入手方法には注意が必要

メラトニンは、日本では医薬品として扱われており、サプリメントとしての製造・販売は承認されていません。

そのため、ドラッグストアや一般的な通販サイトでは購入できず、入手方法は医師による処方か、海外からの個人輸入に限られます。

不妊治療の一環として利用する場合は、品質と安全性が保証されたものを処方してくれる医療機関で相談するのが最も確実です。

個人輸入は安価な場合もありますが、偽造品や粗悪品が紛れているリスクがあるため、慎重な判断が求められます。

メラトニンに関するよくある質問

メラトニンを妊活に取り入れることを検討する際、多くの方が共通の疑問を抱きます。
例えば、どこで購入できるのか、妊娠がわかったらどうすればよいのか、そして本当に効果があるのかといった点です。
ここでは、メラトニンに関する特に多い質問を取り上げ、それぞれの疑問に対して簡潔に回答します。

正しい知識を持つことで、安心して妊活に取り組むための参考にしてください。

メラトニンはドラッグストアで市販されていますか?

いいえ、市販されていません。
メラトニンは日本では医薬品成分に指定されており、医師の処方が必要です。
サプリメントとしての製造・販売は認められていないため、ドラッグストアや薬局では購入できません。

入手するには医療機関で相談するか、個人輸入を利用する方法がありますが、安全性から医療機関での相談が推奨されます。

妊娠がわかった後もメラトニンを飲み続けても大丈夫ですか?

いいえ、飲み続けないでください。
妊娠中のメラトニン摂取に関する安全性は確立されていません。

胎児への影響が不明なため、多くのクリニックでは妊娠が判明した時点、または胚移植の日をもって服用を中止するよう指導しています。
自己判断で継続せず、必ず医師の指示に従うようにしましょう。

メラトニンを飲めば必ず妊娠できますか?

必ず妊娠できるとは限りません。
メラトニンは卵子の質の改善などを通じて妊娠の可能性を高める効果が期待されていますが、不妊の原因は様々であり、その効果を保証するものではありません。

あくまで不妊治療におけるサポートの一つとして捉え、医師と相談しながら取り入れることが重要です。

まとめ

メラトニンは、体内時計を整えて睡眠の質を向上させるだけでなく、強力な抗酸化作用によって卵子や精子を酸化ストレスから守る働きがあります。
この作用により、卵子の質の改善や、それに伴う受精率・着床率の向上が期待され、不妊治療のサポートとして注目されています。

しかし、メラトニンは医薬品成分であり、摂取のタイミングや量、期間には注意が必要です。
特に、妊娠判明後は服用を中止するのが原則です。
自己判断での使用は避け、不妊治療を行う医師に相談の上で、安全かつ効果的に取り入れることが大切です。

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この記事の監修者

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藤鬼 千子

住吉鍼灸院総院長

東洋鍼灸専門学校卒業後、2011年4月に住吉鍼灸院に入社し、9年間住吉鍼灸院院長として従事。
現在は総院長として妊娠を望むすべてのご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、不妊カウンセラー

《経歴》

東洋鍼灸専門学校 卒業
住吉鍼灸院 院長就任
住吉鍼灸院 総院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会会員

《SNS》

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