ビタミンDの摂りすぎ症状【吐き気・だるさ】原因と安全な摂取量

公開日:2026/01/01 

更新日:2026/01/01

ビタミンDの摂りすぎ症状【吐き気・だるさ】原因と安全な摂取量について解説します。

ビタミンDは骨の健康維持に不可欠な栄養素ですが、過剰に摂取すると吐き気やだるさといった健康被害を引き起こす可能性があります。
特にサプリメントを利用している場合、意図せず摂りすぎてしまうケースが見られます。

この記事では、ビタミンDの過剰摂取によって起こる具体的な症状やその原因、そして安全な摂取量の目安について解説します。
適切なビタミンDの取り入れ方を知り、健康リスクを避けましょう。

まず確認|その吐き気やだるさ、ビタミンDの摂りすぎが原因かも

最近、原因のわからない吐き気や食欲不振、全身のだるさを感じていませんか。
もしビタミンDのサプリメントを日常的に摂取しているのであれば、その不調はビタミンDの過剰摂取が原因で起きているのかもしれません。

ビタミンDは脂溶性ビタミンであり、体内に蓄積しやすいため、過剰な状態が続くと様々な副作用が現れることがあります。
これから、具体的な症状や原因について詳しく見ていきましょう。

ビタミンDの過剰摂取で現れる主な症状一覧

ビタミンDの過剰摂取は、血中のカルシウム濃度が異常に高くなる「高カルシウム血症」を引き起こし、全身に様々な症状をもたらします。
初期には消化器系の不調が目立ちますが、状態が進行すると腎臓への深刻なダメージや、意識障害といった重篤な事態に至る危険性もあります。

体に現れるサインを見逃さないことが重要です。

【初期症状】吐き気・食欲不振・便秘などの消化器系の不調

ビタミンDの過剰摂取による初期症状として、吐き気や嘔吐、食欲不振、便秘といった消化器系の不調がよく見られます。
これらは、ビタミンDの作用によって血中のカルシウム濃度が上昇し、消化管の正常な働きが乱れることで引き起こされます。

その他、のどの渇きや多尿といった症状が現れることもあります。
サプリメントを飲み始めてから、このような胃腸の不快感が続く場合は、過剰摂取を疑う一つのサインと考えられます。

倦怠感や体重減少など、全身に現れるサイン

消化器系の症状に加えて、全身のだるさ(倦怠感)や脱力感、原因不明の体重減少などもビタミンD過剰摂取のサインです。
血中のカルシウム濃度が高い状態が続くと、筋肉の働きが低下したり、神経が過敏になったりすることがあります。

また、食欲不振が続くことで体重が減少するケースも見られます。
これらの症状は他の病気の可能性も考えられますが、ビタミンDサプリメントの摂取と時期が重なる場合は注意が必要です。

【進行すると危険】腎臓へのダメージ(腎石灰化症・腎結石)

ビタミンDの過剰摂取が続くと、血液中の過剰なカルシウムが腎臓に沈着し、腎石灰化症や腎結石を引き起こすリスクが高まります。
腎臓にカルシウムが溜まると、腎臓の機能が徐々に低下し、最終的には腎不全といった永続的な損傷に至る危険性もあります。

初期段階では自覚症状が乏しいことも多いため、気づかないうちに進行している可能性も否定できません。
腎臓への負担を避けるためにも、ビタミンDの適量摂取が重要です。

高カルシウム血症による意識障害や不整脈のリスク

ビタミンDの過剰摂取によって引き起こされる高カルシウム血症が重度になると、錯乱や意識障害といった精神神経症状が現れることがあります。

血液中のカルシウム濃度が極端に高くなると、神経伝達に異常が生じ、正常な思考や判断が困難になるためです。
さらに、心臓の筋肉の働きにも影響を及ぼし、命に関わる危険な不整脈を引き起こす可能性も指摘されています。
これらの症状は極めて危険な状態であり、緊急の医療対応が求められます。

なぜ起こる?ビタミンDを過剰摂取してしまう主な原因

ビタミンDの過剰摂取は、特定の状況下で起こりやすいとされています。
そのほとんどは、日常的な食生活が直接の原因となるわけではありません。

どのような場合に過剰摂取のリスクが高まるのかを理解し、適切な摂取を心がけることが、健康被害を防ぐ上で非常に重要になります。
ここでは、過剰摂取につながる主な原因について解説します。

ほとんどはサプリメントや薬の不適切な使用から

ビタミンDの過剰摂取が起こる原因のほとんどは、サプリメントや医薬品の不適切な使用によるものです。

複数のサプリを併用して合計の摂取量が多くなっていたり、自己判断で推奨量を超える量を長期間摂取したりするケースが該当します。

特に、海外製のサプリは一粒あたりの含有量が多い製品もあり、気づかないうちに過剰摂取につながっていることも少なくありません。

使用前には必ず含有量を確認し、推奨される摂取量を守ることが重要です。

日光浴や通常の食事だけで過剰になる心配はほぼない

日光浴によって体内で生成されるビタミンDや、魚・きのこ類といった食品から摂取するビタミンDで過剰症になる心配はほとんどありません。
日光を浴びて作られるビタミンDは、体内で必要量が満たされると生成が自動的に調整される仕組みになっています。

また、通常の食品に含まれるビタミンDの量はそれほど多くないため、食事だけで過剰摂取のレベルに達することは極めて稀です。
過剰摂取のリスクは、主にサプリメントなどによる外部からの補給に関連して生じます。

これ以上は危険!ビタミンDの安全な摂取量の上限とは

ビタミンDの健康効果を期待するあまり、摂取量が過剰になってしまうのは本末転倒です。
健康を維持するためには、不足しないことも大切ですが、摂りすぎないことも同様に重要です。

国が定める「耐容上限量」は、健康被害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限を示しています。
この数値を参考に、自身の摂取量が適切かどうかを確認しましょう。

【年齢別】1日あたりのビタミンD耐容上限量

厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、ビタミンDの耐容上限量が年齢別に設定されています。
成人(18歳以上)の男女における1日あたりの耐容上限量は100μg(マイクログラム)です。

小児の場合は年齢によってさらに低い値が設定されており、例えば1〜2歳では20μg、3〜7歳では30μgとなっています。
この耐容上限量は、通常の食事からの摂取とサプリメントなどからの摂取を合計した量の上限を示すものです。

自分のビタミンDサプリの含有量を確認する方法

現在使用しているビタミンDサプリメントの含有量を確認するには、製品のパッケージに記載されている栄養成分表示を見ます。
含有量は「μg(マイクログラム)」または「IU(国際単位)」で表記されています。
両方の単位が使われることがありますが、換算式は「1μg=40IU」です。
例えば、1,000IUと表記されている場合、25μgに相当します。

複数のサプリメントを併用している場合は、それぞれの含有量を合計し、1日の耐容上限量を超えていないか確認することが大切です。

もしかして摂りすぎかも?と感じた時にすべきこと

ビタミンDサプリメントの摂取中に吐き気や倦怠感などの体調不良を感じ、「もしかしたら過剰摂取かもしれない」と不安になった場合、冷静に適切な対応をとることが重要です。
自己判断で放置せず、まずは原因の可能性を排除し、必要であれば専門家の助けを求める行動が求められます。

ここでは、過剰摂取が疑われる際に取るべき具体的なステップを解説します。

まずはサプリメントの摂取を中止する

ビタミンDの摂りすぎによる症状が疑われる場合、まず最初に行うべきことは、原因と考えられるビタミンDサプリメントの摂取を直ちに中止することです。
過剰な摂取を止めることで、体内に蓄積されたビタミンDが徐々に減少し、血中のカルシウム濃度も正常化に向かいます。

多くの場合、摂取を中止するだけで症状は軽快していきます。
他のサプリメントや健康食品にもビタミンDが含まれている可能性があるので、すべての製品の成分表示を確認しましょう。

症状が続く場合は速やかに医療機関を受診する

サプリメントの摂取を中止しても吐き気や倦怠感などの症状が改善しない場合や、症状が重い場合には、速やかに医療機関を受診してください。
高カルシウム血症が進行すると腎臓などに深刻なダメージを与えている可能性もあります。

医師に相談する際は、摂取していたサプリメントの種類、1日あたりの摂取量、摂取期間などを具体的に伝えることで、スムーズな診断につながります。
自己判断で様子を見続けず、専門家の診断を仰ぐことが大切です。

ビタミンDの摂りすぎに関するよくある質問

ビタミンDの過剰摂取について、多くの方が抱く疑問や不安があります。
ここでは、症状が現れるまでの期間や、食事でのリスク、子供への影響といった、特によく寄せられる質問に対して、簡潔に回答します。

正しい知識を持つことで、不必要な心配を減らし、適切な対応をとることができます。

Q1.ビタミンDを摂りすぎてから症状が出るまでどのくらいの期間がかかりますか?

症状が現れるまでの期間は摂取量や個人の体質によるため一概には言えませんが、数週間から数ヶ月かかるのが一般的です。

耐容上限量を大幅に超える量を毎日摂取し続けた場合、比較的短期間で症状が現れることがあります。脂溶性ビタミンであるため体内に蓄積しやすく、ゆっくりと時間をかけて過剰状態に至るケースも少なくありません。

Q2.食事だけでビタミンDを摂りすぎてしまう可能性はありますか?

通常の食事だけでビタミンDが過剰になる可能性は、ほとんどありません。
ビタミンDを多く含む魚やきのこ類を日常的に食べたとしても、健康被害が起こるほどの量には達しないと考えられています。

過剰摂取のリスクは、主にサプリメントやビタミンDが強化された食品の不適切な利用によって生じます。

Q3.子供がビタミンDを摂りすぎた場合、大人と同じ症状が出ますか?

はい、子供がビタミンDを摂りすぎた場合も、大人と同様に高カルシウム血症による吐き気や食欲不振、便秘、腎障害などの症状が現れます。

子供は大人よりも体の大きさが小さく、耐容上限量も低く設定されているため、より少ない量でも過剰症に陥るリスクがあります。
サプリメントを与える際は、必ず小児用の製品を用量通りに使用してください。

まとめ

ビタミンDの過剰摂取による症状は、主に血中のカルシウム濃度が上昇する高カルシウム血症が原因で起こります。
吐き気や倦怠感といった初期症状から、進行すると腎障害などの重篤な健康被害に至る可能性があります。

その原因のほとんどはサプリメントの不適切な使用であり、通常の食事や日光浴で過剰になる心配はほぼありません。
製品の含有量を確認し、年齢別の耐容上限量を守ることが重要です。
もし過剰摂取が疑われる症状が出た場合は、速やかに摂取を中止し、必要であれば医療機関に相談してください。

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この記事の監修者

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藤鬼 千子

住吉鍼灸院総院長

東洋鍼灸専門学校卒業後、2011年4月に住吉鍼灸院に入社し、9年間住吉鍼灸院院長として従事。
現在は総院長として妊娠を望むすべてのご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、不妊カウンセラー

《経歴》

東洋鍼灸専門学校 卒業
住吉鍼灸院 院長就任
住吉鍼灸院 総院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会会員

《SNS》

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