SOD酵素は妊活に良いの?活性酸素と妊活の関係とは!

公開日:2016/03/02 

更新日:2023/11/26

こんにちは、

江東区住吉にある不妊専門鍼灸院、住吉鍼灸院です。

皆さんはSOD酵素という言葉を聞いたことがありますでしょうか?なかなか聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、今回は実は人間の体の中で重要な働きをしてくれているSOD酵素についてお伝えいたします。

 

SOD酵素とは?

SOD酵素は、強力な抗酸化作用を持つ酵素の一種です。SODとは、スーパー・オキサイド・ディスムスターゼ(super oxide dismutase)の頭文字を取った名称で、直訳すると「活性酸素を除去する酵素」という意味となります。すなわち、SOD酵素は、数ある酵素の中でも、活性酸素を除去するパワーを持った、特別な酵素なのです。人間の体内に備わった防御システムとして活躍し、サビつきの原因である活性酸素を除去することで、酸化による様々な病気の予防に効果的で健康維持に役立っています。

そもそも酵素とは、消化や代謝、細胞の生まれ変わりなど、あらゆる生命活動に関与しており、人間にとってなくてはならない成分です。しかし、一生のうちに人間の体内でつくられる酵素の量には限りがあると考えられており、食事やサプリメントで補うことが不可欠であるといわれています。

 

SOD酵素の必要性とは?

SOD酵素は活性酸素を除去する働きを持つ抗酸化作用があり、バクテリアから高等動物、植物に至るまで、幅広い生物が持っている成分です。

抗酸化作用を持つ成分は、アスタキサンチンやポリフェノール、ビタミンCやビタミンEなどの成分が挙げられ、自然界に広く存在していますが、SOD酵素は特別に人間の体内に備わっている防御システムといえます。しかし、体内のSOD酵素は年齢を重ねるにつれて生成されにくくなる上、その活動力が弱まることが明らかとなっています。そのため、SOD酵素を補うための食事が必要になります。

 

SOD酵素を含むもの

野菜や果物の中には、自分の身(実)を守るためSOD酵素のように抗酸化作用を持つ物質(SOD様成分)を含んでいるものがあり、明日葉(アシタバ)やルイボスが代表的です。

しかし、日頃の食事からSOD酵素を摂取することは大変難しいため、最近では米の胚芽や大豆を発酵させてつくるSOD様成分を、酵素のサプリメントに配合しているものもあります。SOD酵素が持つ抗酸化作用は、日常の健康維持だけではなく、生活習慣病の予防や改善にも効果的であり、現代社会において、ますます需要が高まる成分であるといえます。

 

活性酸素の発生が及ぼす影響

活性酸素は体に害を与えるものと思われがちですが、本来はウイルスや病原体から体を守ったり、体内で発生した毒素を排出したりする働きをもつため、健康を維持するために必要な物質です。しかし、活性酸素はウイルスなどを退治するための強力なパワーを持つあまり、必要以上に増加することで体内の細胞を傷つけてしまいます。活性酸素が増加する原因は、ストレス、紫外線、喫煙、不規則な生活や、加工食品の添加物など、私たちの身近に数多く存在しており、現代人は活性酸素が体内に増えすぎている傾向にあります。増えすぎた活性酸素は、老化の促進や体の不調だけでなく、生活習慣病である動脈硬化やガンなど、あらゆる病気の原因となるため、SOD酵素や、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化物質を摂取することが必要です。

 

妊活と活性酸素の関係とは?

女性は、30歳を過ぎると、年齢が上がるにつれて妊娠しにくくなると言われています。その大きな理由のひとつが「卵子の質の低下」です。そのため、妊娠を希望する場合、卵子の質をできる限り保つことが大切です。この卵子の質を低下させてしまう大きな原因として考えられるのが活性酸素の蓄積です。活性酸素が身体に増えすぎてしまうと、生殖細胞の老化が早まり、卵子や精子の質を低下させるだけでなく、子宮内膜の状態も悪くなり、着床障害や流産の原因となることもあります。活性酸素が必要以上に増えてしまう原因である生活習慣を見直してみることが大切です。

 

SOD酵素の効果

では、実際にSOD酵素には具体的にどんな効果が期待できるのか見てみましょう。

 

動脈硬化の予防

動脈硬化とは、本来は弾力性のある動脈の内壁に悪玉(LDL)コレステロールが付着することで、動脈壁が厚くなったり、硬くなる症状です。悪玉(LDL)コレステロールは、活性酸素が中性脂肪やコレステロールと結びつき、増加するといわれています。動脈硬化は血管の老化現象であるともいわれており、40歳以上の方に多く見られる症状で、動脈硬化によって血流が悪くなると脳や心臓など、様々な臓器の働きに弊害が生じます。
その結果、脳梗塞や心筋梗塞、高血圧や腎機能障害などが起こり、病気が進行すると命に関わる危険性もあります。SOD酵素やSOD様成分は、動脈硬化の原因のひとつである活性酸素を除去する力を持っているので、動脈硬化の予防に効果があると考えられています。

 

高血圧症の予防

高血圧症とは、血圧が高い状態が続くことです。高血圧症になる主な原因は、肥満や喫煙、飲酒であるといわれています。高血圧症になると、血管の壁に内側から高い圧力が続くため、血管の内壁が傷つきやすくなります。また、もろくなった血管に高い圧力がかかった場合には、血管が破れやすくなり、脳内で血管に破損が生じてしまう場合もあるのです。高血圧症には、はっきりとした原因が不明確である本態性高血圧症と、腎臓や内分泌系の疾患などが原因で血圧が上がる二次性高血圧症があり、高血圧症のほとんどが前者である本態性高血圧症にあたります。急激に血圧が上がったり、高い状態が続くと、頭痛、めまい、動機や息切れ、手足のしびれなどが症状となって現れるようになります。SOD酵素の高血圧に対する効果を測った実験では、高血圧の状態にあるラットに対してSOD様成分の投与を続けた結果、SOD様成分が血圧の上昇を抑制したと思われる数値が確認された事例もあります。

 

糖尿病の予防

SOD酵素は、糖尿病の予防・改善に対する効果も期待されています。
糖尿病とは、本来血糖値をコントロールしているインスリンの分泌が不足したり、働きが不十分になることで、血糖値が非常に高い状態が続き、糖が尿に漏れ出す病気です。血糖値が高いまま放置すると、網膜症や腎症などの合併症が引き起こされる可能性があります。また、糖尿病のマウスは体内のSOD活性も低下しています。SOD酵素の糖尿病に対する効果を調べた実験においては、糖尿病を患ったラットに対してSOD様成分を投与した結果、血糖値の上昇を抑制する傾向が確認されました。

細胞の健康を維持する効果

SOD酵素は人体の細胞の健康維持にも効果が期待されています。人間の体は、約60兆個もの細胞で構成されており、毎日の健康を維持するためにはその細胞ひとつひとつを正常な状態に保つことが大切です。しかし、ストレスや喫煙などによって活性酸素が増えすぎると、体内の細胞を攻撃し、細胞の中にある遺伝子までも壊してしまうことがあります。DNAなどの遺伝子が壊されると、細胞は正常な働きや生まれ変わりを行うことができず、老化や様々な病気を引き起こしてしまうのです。SOD酵素は、細胞やDNAを活性酸素の攻撃から守り、老化の予防や病気の予防・改善などの効果が期待できます。

 

美肌効果

細胞の健康を維持する効果は、肌の美しさにも現れます。増えすぎた活性酸素は肌の細胞に傷をつけてしまうため、肌の細胞が正常に生まれ変わることができなくなります。すると、肌のターンオーバーを遅らせたり、ハリや潤いに悪影響が及ぶのです。

 

SOD酵素は食品からでは体内に取り込めない?

SODは高分子タンパク質で、口で体内に取り込んでも消化の過程で無くなってしまいます。そのため残念ながら、食事ではSOD酵素そのものの機能を持ったまま体内に取り込む事はできません。しかし、活性酸素の除去能力を高めるために、SODと似た働きをする栄養素を摂る事は出来ます。実は私たちの身近にも、SODに似た働きをする栄養素が含まれている食品が沢山ありますので、体内のSODを補うために抗酸化作用の高いオススメの食品をお伝えします。

 

抗酸化作用を持つ栄養素と食品【ビタミン】

体内の抗酸化作用を手助けする栄養素としてビタミンがあります。それぞれのビタミンを豊富に含む食品をご紹介します。これらを摂る事で、活性酸素による酸化をある程度抑制する事ができます。

 

ビタミンE

ビタミンEは強い抗酸化作用を持つ脂溶性のビタミンです。体内の脂質の酸化を防ぎ、動脈硬化や血栓の予防、血圧の低下、LDL(悪玉)コレステロールの減少、細胞膜を健全に保つなどの働きがあります。加齢によって発症しやすい疾患の予防に役立つことから、“若返りのビタミン”とも呼ばれています。

 

【多く含まれる食品】

ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類、みそや豆腐などの大豆食品、サンマ・イワシ・アジ・サバ・ニシンなどの青魚、ひまわり油・なたね油などの植物油

 

ビタミンC

ビタミンCはメラニン生成の抑制のほか、コラーゲンの産生促進、しみ・しわの改善に効果的です。特に紫外線が関与する光老化の予防及び改善効果を示すことが報告されています。 ビタミンCは肌のコラーゲンを合成し肌のダメージを与える活性酸素を抑えるので肌荒れを防ぎます。又、メラニン色素の沈着を防ぐので、しみ・そばかすを防ぐ他、ニキビやニキビ跡改善も期待できます。

 

【多く含まれる食品】

主に緑黄色野菜や果物に多く含まれます。特に野菜だとパプリカ、果物だとキウイに多く含まれます。

 

β-カロテン

β-カロテンは、色鮮やかな緑黄色野菜などに多く含まれるカロテノイドの一種で、強力な抗酸化力を持つ栄養素です。体内では必要量に応じてビタミンAに変換され、ビタミンAとしても効果を発揮します。目の健康維持や皮膚・粘膜の免疫力の向上・抗酸化作用などが期待できます。

 

【多く含まれる食品】

しそ・モロヘイヤ・人参・パセリ・バジル・ほうれん草・春菊・よもぎなどの野菜や、海苔・抹茶の粉末・唐辛子などの乾物類にも多く含まれます。

 

抗酸化作用を持つ栄養素と食品【ミネラル】

亜鉛、銅、鉄は、体内のSODの生成に必要なミネラルです。ただし補酵素として使用しているミネラルによって、生成されるSODが厳密には異なります。亜鉛・銅から生成される「亜鉛・銅SOD」、鉄から生成される「鉄SOD」など、複数種類のSODが存在します。

 

亜鉛

亜鉛は、ビタミンAの活性化に役立ちます。ビタミンAには抗酸化作用があり、活性酸素や過酸化脂質を抑えます。亜鉛が体内にあるビタミンAの代謝を促し、抗酸化作用を活性化させることで、アンチエイジングや生活習慣病などの抑制に効果が期待できます。

 

【多く含まれる食品】

生牡蠣・ほやなどの貝類、牛肉(肩ロース)・豚レバー・ビーフジャーキーなどの肉類、その他にもカニ缶、パルメザンチーズ、煮干し、たたみいわし、ピュアココアなどにも多く含まれます。

 

銅は赤血球の形成を助け、多くの体内酵素の正常な働きと骨の形成を助けるミネラルです。
銅は、鉄を体内で利用できるように変える代謝に関わり、貧血を予防する効果があります。
金属としても優れた性質を持っており、身の回りの様々な場面で利用されています。

 

【多く含まれる食品】

牛のレバー、フォアグラなどの肉類、しゃこ、ホタルイカ、桜エビ、イカの塩辛、などの海鮮類、ピュアココア、カシューナッツ、ごまなどにも多く含まれます。

 

鉄は赤血球の材料になり、全身に酸素を運ぶ役割を担うミネラルで、不足することで貧血を発症します。鉄の主な働きは全身に酸素を運搬することで、鉄不足により脳へ酸素がいきわたらないと思考力、学習能力、記憶力の低下につながります。

 

【多く含まれる食品】

豚レバー・鶏肉レバー・レバーペーストなどの肉類、はまぐりの佃煮・あさりの佃煮・青のり・ヒジキ・煮干しなどの海鮮類、キクラゲなどにも多く含まれます。

 

まとめ

ここまで、SOD酵素についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?呼吸をするだけでも人は老化していきます。身体に降りかかる活性酸素による酸化ストレスを、SOD酵素の力を借りて除去していくことで、いつまでも若々しく元気な身体を保つ事ができます。

ここまでお読みいただきありがとうございました!SOD酵素については当院でも取り扱っていますので、卵子の質や、SOD酵素について気になる方、是非お気軽にご相談下さい。

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【監修】

住吉鍼灸院 院長 藤鬼 千子

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

2011年国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得。
2011年住吉鍼灸院入社。
2017年不妊カウンセリング学会認定、不妊カウンセラー。

施術歴13年

 

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この記事の監修者

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藤鬼 千子

住吉鍼灸院総院長

東洋鍼灸専門学校卒業後、2011年4月に住吉鍼灸院に入社し、9年間住吉鍼灸院院長として従事。
現在は総院長として妊娠を望むすべてのご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、不妊カウンセラー

《経歴》

東洋鍼灸専門学校 卒業
住吉鍼灸院 院長就任
住吉鍼灸院 総院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会会員

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