予定より早く生理が来ると、何か体に異変が起きているのではないかと不安になるものです。
生理が早く来る原因は、ストレスによる一時的なホルモンバランスの乱れから、婦人科系の病気まで様々です。
生理が早まった理由が何なのか、この記事を通して原因を探り、ご自身の体の状態を理解して適切に対処しましょう。
もしかして病気?生理が予定より早く来る原因を解説
生理周期は、体調や心の状態によって変動することがあり、数日程度のずれは誰にでも起こり得ます。
しかし、生理が早く来た状態が何度も続く場合、その背景には生活習慣の乱れだけでなく、ホルモンバランスの異常や婦人科系の病気が隠れている可能性も考えられます。
一時的なものか、あるいは何らかのサインなのかを見極めることが重要です。
生理周期が24日以内なら「頻発月経」の可能性
正常な生理周期は25日~38日の間とされており、この範囲内での変動は問題ないと考えられています。
一方で、生理周期が24日以内と短くなっている状態を「頻発月経」と呼びます。
環境の変化などで一時的に早く来ることはあるものの、このような短い周期が3回以上続く場合は注意が必要です。
頻発月経は、ホルモンバランスの乱れや、排卵が正常に行われていない無排卵周期などが原因で起こることがあります。
生理が早まる主な5つの原因
では、なぜ生理は予定より早く来ることがあるのでしょうか。
その背景には、精神的なものから身体的なもの、年齢による自然な変化まで、様々な要因が複雑に関係しています。
主な原因として、ストレス、ダイエット、年齢に伴う体の変化、婦人科系の病気、そして妊娠の可能性などが挙げられます。
ご自身の生活習慣や体調と照らし合わせながら、考えられる原因を探ってみましょう。
原因①:ストレスや過労によるホルモンバランスの乱れ
精神的なストレスや身体的な過労は、ホルモンバランスに大きく影響します。
脳の視床下部は、女性ホルモンの分泌をコントロールする司令塔の役割を担っていますが、ストレスを受けるとこの働きが乱れやすくなります。
指令がうまくいかないと、卵巣から分泌される卵胞ホルモンや黄体ホルモンのバランスが崩れてしまいます。
その結果、排卵のタイミングがずれたり、排卵から生理までの期間が短くなったりして、生理が早く来ることがあります。
原因②:過度なダイエットによる栄養不足や体重の急激な変動
過度なダイエットによる栄養不足も、生理周期が乱れる一因です。
特に、女性ホルモンの原料となるコレステロールが不足すると、ホルモンの生成が滞り、バランスが崩れやすくなります。
また、急激に痩せた場合だけでなく、急に太った場合も注意が必要です。
体脂肪はホルモン分泌に関わっているため、体重の急激な変動はホルモンバランスに影響を及ぼし、生理周期を不安定にさせます。
健康的な周期を保つためには、適切な体重を維持することが求められます。
原因③:思春期や更年期など年齢に伴う卵巣機能の変化
生理周期は、年齢による卵巣機能の変化に伴って変動します。
10代の思春期は卵巣機能がまだ未熟で、ホルモンバランスが安定しないため、周期が不規則になりがちです。
20代から30代にかけては周期が安定するものの、40代に近づき更年期が視野に入ると、卵巣機能が徐々に低下し始めます。
この時期は、閉経に向けてホルモンバランスが揺らぎ、生理周期が短くなる頻発月経が起こりやすくなる傾向にあります。
原因④:黄体機能不全など婦人科系の病気が隠れているケース
生理が3日や5日など、いつもより早く来る状態が続く場合、婦人科系の病気が原因となっている可能性も考慮しなくてはなりません。
代表的なものに黄体機能不全があります。
これは排卵後に分泌される黄体ホルモンが不足し、子宮内膜を維持する期間が短くなるため、次の生理が早く始まってしまう状態です。
その他、子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどによって起こる不正出血を、生理が早まったと勘違いしている場合もあります。
原因⑤:妊娠のサインである「着床出血」の可能性
性交渉の心当たりがあるとき、生理が早まったと感じる出血は、妊娠の初期症状である「着床出血」の可能性が考えられます。
着床出血とは、受精卵が子宮内膜に潜り込む際に起こる少量の出血で、生理予定日の数日前に見られることがあります。
通常の生理と比べて出血量が少なく、ピンク色や茶褐色で、1~3日程度の短期間で終わることが多いのが特徴です。
ただし、必ず起こるものではなく、出血の様子だけでは判断が難しいです。
その出血は本当に生理?注意すべき不正出血との違い
生理が早く来たと感じていても、実は生理以外の「不正出血」である場合があります。
不正出血とは、正規の生理期間以外に起こる性器からの出血の総称です。
生理と不正出血を見分ける確実な方法は婦人科での検査ですが、セルフチェックの目安として、出血量や色、期間、レバー状の塊の有無などを観察することが役立ちます。
生理に比べて明らかに量が少ない、または長期間だらだらと続く場合は、不正出血の可能性を疑いましょう。
こんな症状は要注意!すぐに婦人科を受診すべきサイン
生理が一度だけ早く来た場合は様子を見てもよいかもしれませんが、いくつかの注意すべきサインがあります。
生理周期が24日以内の状態が3周期以上続く、出血量が極端に多い、レバーのような血の塊がたくさん出る、激しい腹痛や貧血を伴うといった症状です。
これらの症状がみられるのは、子宮筋腫や子宮内膜症といった治療が必要な病気が隠れている可能性があるからです。
自己判断はせず、早めに婦人科を受診してください。
生理周期を整えるために自分でできる3つのセルフケア
婦人科系の病気が原因でない場合、生理周期の乱れは生活習慣を見直すことで改善する可能性があります。
特にホルモンバランスは、日々の過ごし方に大きく影響されます。
心と体の両方を健やかに保つことが、安定した周期への第一歩です。
ここでは、乱れがちな周期を整えるために、今日から始められる3つのセルフケアを紹介します。
無理のない範囲で、日々の生活に取り入れてみましょう。
質の良い睡眠を十分にとって心身を休ませる
睡眠は、心身の疲労を回復させるだけでなく、ホルモンバランスを整える上でも非常に重要です。
睡眠不足が続くと自律神経が乱れ、それが女性ホルモンの分泌をコントロールする脳の働きに悪影響を及ぼします。
質の良い睡眠を確保するためには、就寝前にスマートフォンやパソコンの画面を見るのを控え、寝室をリラックスできる環境に整えましょう。
毎日なるべく同じ時間に就寝・起床する習慣をつけ、最低でも6時間以上の睡眠時間を確保するよう心がけてください。
栄養バランスの整った食事を3食きちんと摂る
ホルモンバランスを整えるためには、栄養バランスの取れた食事が不可欠です。
特定の食品だけを摂取するのではなく、主食・主菜・副菜をそろえ、多様な食材から栄養を摂ることが基本です。
特に、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボン(豆腐、納豆など)や、血行を促進するビタミンE(ナッツ、アボカドなど)、ホルモンの代謝を助けるビタミンB6(マグロ、カツオなど)を意識的に取り入れると良いでしょう。
1日3食、規則正しい時間に食事を摂る習慣が、体内のリズムを整えます。
基礎体温を記録して自分の体のリズムを把握する
基礎体温を毎日記録することは、自分の体のリズムを客観的に把握するための有効な手段です。
正常な排卵があると、基礎体温は排卵を境に低温期と高温期の二相に分かれます。
このグラフの変化を見ることで、排卵の有無やホルモンバランスの状態を推測できます。
例えば、高温期が10日未満の場合は黄体機能不全が疑われるなど、体調の変化にいち早く気づくきっかけとなります。
婦人科を受診する際も、記録した基礎体温表は診断の重要な手がかりになります。
生理が早まることに関するよくある質問
ここでは、生理が早まることに関して、多くの方が疑問に思う点や不安に感じる点についてお答えします。
「月に2回も生理が来るのは大丈夫?」「ストレスで生理が早まる仕組みは?」といった、よくある質問をまとめました。
ご自身の状況と照らし合わせながら、不安の解消にお役立てください。
ただし、ここで紹介するのは一般的な情報であり、個々の症状については専門医への相談が基本です。
Q. 生理が1ヶ月に2回来るのは異常ですか?
生理周期が24日以内と短い「頻発月経」の場合、結果的に1ヶ月に2回生理が来ることがあります。
一時的なものであれば心配ないことも多いですが、この状態が3周期以上続く場合はホルモンバランスの乱れや病気の可能性があるため、一度婦人科で相談することをおすすめします。
Q. ストレスを感じると生理が早まるのはなぜですか?
強いストレスは、脳でホルモン分泌を司る視床下部や下垂体の働きを乱すためです。
その結果、女性ホルモンのバランスが崩れ、排卵が早まったり、排卵から生理までの期間が短くなったりして、生理周期が短縮されることがあります。
Q. 低用量ピルを飲むと生理周期は改善しますか?
はい、改善が期待できます。
低用量ピルは、薬の力で体内のホルモン量を一定にコントロールし、排卵を抑制することで、安定した生理周期を作り出します。
頻発月経をはじめとする月経不順の治療法の一つですが、服用には医師の診察と処方が必要です。
まとめ
生理が早まる原因には、ストレスや生活習慣の乱れによる一時的なホルモンバランスの変動から、思春期や更年期といった年齢に伴う自然な体の変化、そして婦人科系の病気まで様々なものが考えられます。
一時的な周期の乱れであれば、睡眠や食事などの生活習慣を見直すことで改善に向かうこともあります。
しかし、頻発月経が慢性化している場合や、出血量、腹痛などに異常を感じる場合は、自己判断せずに婦人科を受診することが重要です。
日頃から基礎体温を記録しておくと、自身の体調変化を把握しやすくなり、診察の際にも役立ちます。








