【鍼灸症例】不妊 冷え性 腰痛 歪み 偏頭痛 めまい 耳鳴り 熱感 改善実績(30代 女性)】

2019/06/29

症例報告45

 

【患者像】
H・Kさん 30代 女性 専業主婦

 

 

【来院】
2018.11

 

 

【症状と来院理由】
主訴不妊症、冷え性
平成28年から不妊治療を始め、タイミング療法を行う中で陽性反応はなし。血液検査等は異常なし。ステップアップされて人工授精4回。体外受精2回行うも妊娠に至らず、その中で冷え性と自律神経の乱れがあり体質改善を目的にご来院された。

 

 

【治療経過と内容】
治療方針骨盤の歪みの改善、血流改善、自律神経・ホルモンバランスの調整。

治療経過初回の治療では鍼治療と骨盤矯正を行う。腰痛や偏頭痛などの症状がある中で採卵周期に入る。3回目の治療時には腰痛が軽減。当院に来院されてから初めての採卵で3個採れるも1個は未成熟。2個は受精するもその後胚盤胞まで行かずに成長が止まる。
平成31年1月に転院。2〜3月は体質改善と骨格調整を徹底して3月中旬に採卵周期に合わせて治療を開始。採卵で14個採れて、9個受精する。その後、4月に移植周期に合わせた治療を開始。4月は見送り5月に移植。移植1週間前でE2値が低値のためシート法を実施。平成31年5月に陽性反応を認められた。HCG300と安定しており、胎嚢確認。心拍確認ができて、現在に出産に向けて治療中。

 

 

【同時に治療した症状】
冷え性、腰痛、歪み、軽度のパニック症状(偏頭痛、めまい、耳鳴り、熱感)

 

 

【使用した主なツボ】
三陰交、太谿、百会、オイルトリートメント、整体。

 

 

【考察・まとめ】
自覚症状はほぼなく、何が原因が分からずこれからどうすれば良いのかと不安と焦りから藁をもすがる思いでご来院された。身体の状態は全てにおいて心身ともに疲弊しており、生活リズムが乱れ睡眠時間が短くなり、体は疲弊する一方で時間が追いついていない状況でした。その中で疲労回復、睡眠の質の向上の治療を行い、妊娠しやすい体づくりと卵子の質の向上に向けての取り組みを行う中で互いに身体の変化と心の余裕が出始めた頃に陽性反応という嬉しい結果が聞けました。環境や時間の使い方が変わり自身ではストレスを感じていなくても身体は素直で筋緊張が進み、自律神経が乱れていく中で一人目だけではなく、その先のことも考えて生活習慣や運動と時間の使い方を改善して取り組むことが一層重要であることを治療を通して気づかせていただきました。現在も自律神経の症状は軽く出る時もあるのでケアをしながら出産に向けて力を蓄えている。