美容鍼は多くの効果が期待できる一方、安全に受けるために知っておくべき「やってはいけないこと」が存在します。
この記事では、施術を避けるべきタイミングや施術後のNG行動といった注意点、内出血などのリスクについて詳しく解説します。
後悔しないために、美容鍼の危険性に関する正しい知識と注意事項を理解し、安心して施術を受けられるように準備しましょう。
美容鍼の施術を避けるべき5つのタイミング
美容鍼は、心身の状態によって施術を控えた方が良い特定のタイミングがあります。
体調が優れない時や、特定のライフイベントの前などは、かえって身体に負担をかけたり、望まない結果を招いたりする可能性があります。
安全に効果を実感するために、どのようなタイミングで施術を避けるべきなのか、具体的な5つのケースを理解しておくことが重要です。
体調が万全でない(発熱・寝不足など)
発熱や風邪、寝不足などで体調が優れない時の施術は避けるべきです。
美容鍼は血行を促進する作用があるため、体内にウイルスや細菌がある状態で施術を受けると、それらが全身に巡りやすくなり、症状が悪化する可能性があります。
また、身体が疲労している状態では、鍼の刺激が負担となり、施術後にだるさやめまいといった不調を引き起こすこともあります。
まずは体調を整えることを優先し、万全のコンディションで施術に臨むようにしてください。
飲酒後や食事の直後
飲酒後や食事直後の美容鍼は推奨されません。
アルコールを摂取すると血行が促進され、血圧も変動しやすくなるため、この状態で鍼を受けると内出血のリスクが通常より高まります。
また、施術後に気分が悪くなる可能性もあります。
食事の直後は、消化のために血液が胃腸に集中しているため、鍼によって血流が変化すると消化不良を引き起こすことがあります。
施術を受けた後だけでなく、受ける前の飲酒も避け、食事は施術の1時間前には済ませておくのが理想的です。
妊娠中やその可能性がある
妊娠中やその可能性がある場合、美容鍼の施術は原則として避けるべきです。
妊娠中はホルモンバランスが大きく変化し、身体が非常にデリケートな状態にあります。
鍼の刺激が母体や胎児に予期せぬ影響を与える可能性を完全に否定できないため、多くの鍼灸院で禁忌とされています。
特に、流産のリスクが高い妊娠初期は絶対に受けてはいけません。
安定期以降であれば施術可能とする院もありますが、その場合でも使用できるツボに制限があります。
他の美容法との併用を考える際も、まずはかかりつけの産婦人科医や施術者に必ず相談してください。
ひどい日焼けや皮膚の炎症がある
ひどい日焼けをした直後や、ニキビ、アトピーなどで皮膚に強い炎症がある場合、美容鍼の施術は受けられません。
日焼け後の肌は軽いやけどを負っているのと同じ状態で、非常に敏感になっています。
このような状態で鍼を刺すと、皮膚のバリア機能が低下しているため、炎症をさらに悪化させたり、痛みを感じやすくなったりする可能性があります。
まずは肌の状態を落ち着かせることが最優先です。
日頃のスキンケアで保湿を徹底し、日焼けや炎症が治まってから施術を検討しましょう。
肌トラブルがある場合は、事前に施術者に相談することが重要です。
重要なイベントを直前に控えている
結婚式や写真撮影など、重要なイベントを直前に控えているタイミングでの施術は慎重に判断する必要があります。
美容鍼には内出血のリスクが伴い、もし青あざができてしまった場合、完全に消えるまでには個人差がありますが、一般的に1週間から2週間程度かかることがあります。
イベントの翌日に最高の状態でいたいと考えている場合、直前の施術は避けるのが賢明です。
万が一のリスクを考慮し、最低でもイベントの2週間以上前には施術を済ませておくか、イベントが終わったその後に受けることをおすすめします。
初めて美容鍼を受ける場合は、特に余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
美容鍼の効果を下げてしまう施術当日のNG行動
美容鍼を受けたその日は、身体がデリケートな状態になっています。
施術によって得られた効果を最大限に引き出し、持続させるためには、いくつかのNG行動を避ける必要があります。
血行が促進されている状態で特定の行動をとると、かえって身体に負担をかけたり、内出血などのリスクを高めたりすることがあります。
施術当日の過ごし方について、具体的な注意点を解説します。
激しい運動やサウナで体を温めすぎる
美容鍼の施術当日は、激しい運動やサウナの利用は控えましょう。
施術によってすでに全身の血行が良くなっているため、そこへさらに運動やサウナで体温を上げると、血流が過剰に促進されてしまいます。
その結果、のぼせやめまい、気分が悪くなる、施術箇所が赤く腫れるといった症状を引き起こす可能性があります。
また、急激な血流の増加は内出血のリスクを高めることにもつながります。
施術で得られたリラックス状態を保ち、効果の持ちを良くするためにも、当日は安静に過ごし、軽いストレッチ程度に留めておくのが賢明です。
長時間の入浴で血行を過度に促進する
施術当日の長時間の入浴は、身体への負担となるため避けるべきです。
美容鍼によって血行が良くなっている状態で熱い湯船に長く浸かると、血流が必要以上に促進され、のぼせや立ちくらみ、だるさなどを引き起こす原因になります。
また、体力を消耗し、せっかくの施術効果が半減してしまうことも考えられます。
当日の入浴は、シャワーで軽く済ませるか、ぬるめのお湯に短時間つかる程度にしましょう。
リラックス効果を高めたい気持ちは分かりますが、身体を過度に温める行為は避け、穏やかに過ごすことが大切です。
施術後の飲酒で身体に負担をかける
美容鍼の施術を受けた当日の飲酒は、身体に大きな負担をかけるため絶対に避けてください。
施術後は全身の血行が促進されており、この状態でアルコールを摂取すると、普段よりも吸収が早まり、酔いが回りやすくなります。
その結果、気分が悪くなったり、頭痛を引き起こしたりする可能性があります。
また、アルコールには血管を拡張させる作用があるため、鍼を刺した部位からの内出血のリスクを著しく高めてしまいます。
もし施術後の飲酒を続けたら、効果を実感できないばかりか、肌トラブルの原因にもなりかねません。
施術当日は休肝日とし、水分補給を心がけましょう。
施術箇所を強くマッサージする
施術後、効果を高めようとして顔を強くマッサージする行為は逆効果です。
鍼を刺した後の皮膚や筋肉は、目には見えない微細な傷がつき、デリケートな状態になっています。
この状態で強い圧を加えたり、激しくこすったりすると、毛細血管が傷つき、内出血(青あざ)を引き起こす原因となります。
また、肌への過度な刺激は、炎症や赤みを招くことにもつながります。
セルフマッサージは少なくとも施術当日は避け、翌日以降も肌の様子を見ながら優しく行うようにしてください。
施術の効果を最大限に活かすためにも、当日は肌に余計な刺激を与えないことが重要です。
後悔しないために知っておくべき美容鍼の主なリスク
美容鍼は安全性の高い施術ですが、顔に鍼を刺すという特性上、いくつかのリスクや副作用が伴う可能性があります。
これらのリスクを事前に理解しておくことは、施術後の不安を軽減し、万が一のトラブルにも冷静に対処するために不可欠です。
内出血や痛み、身体の反応など、起こりうる主なリスクについて具体的に解説しますので、後悔しない選択をするための参考にしてください。
内出血(青あざ)が起こる可能性
美容鍼の最も代表的なリスクとして、内出血(青あざ)が挙げられます。
顔には毛細血管が密集しており、鍼を刺す際にそれらの血管に微細な傷がつくことで発生します。
これは施術者の技術に関わらず、誰にでも起こりうる現象です。
内出血は一時的なもので、通常は1〜2週間、長くても3週間程度で自然に薄くなり、跡に残ることはありません。
特に皮膚が薄い目の周りや、血行不良、疲労が溜まっている場合に起こりやすいとされています。
コンシーラーで隠せる程度のものがほとんどですが、重要な予定を控えている場合は、施術のタイミングを考慮する必要があります。
鍼を刺す際にチクッとした痛みを感じること
美容鍼では髪の毛ほどの極細の鍼を使用するため、注射のような強い痛みを感じることはほとんどありません。
しかし、鍼が皮膚を通過する際に「チクッ」とした軽い刺激を感じることがあります。
痛みの感じ方には個人差があり、体調や肌の状態によっても異なります。
特に、皮膚が薄い部分や毛穴、筋肉が凝っている箇所では、わずかな痛みや「ズーン」と響くような独特の感覚(得気)を覚えることもあります。
もし痛みが強い場合は、我慢せずにすぐに施術者に伝えましょう。
施術者は刺す場所を調整したり、それ以上深く刺さないように対応してくれます。
施術後にだるさや眠気(好転反応)が出ること
施術後、一時的にだるさや強い眠気、ほてりなどを感じることがあります。
これは「好転反応(瞑眩反応)」と呼ばれ、鍼の刺激によって血行が促進され、滞っていた老廃物が体内を巡ることで起こる身体の正常な反応です。
身体がリラックスし、自己治癒力が高まっているサインでもあります。
これらの症状は通常、施術当日〜翌日には自然に解消されます。
好転反応が出た場合は、無理をせず、水分を多めに摂取してゆっくりと休息をとることが大切です。
特に初めて施術を受ける方や、疲労が溜まっている方に出やすい傾向があります。
安心して美容鍼を受けるための3つのポイント
美容鍼のリスクを最小限に抑え、安心して施術を受けるためには、施術所選びが非常に重要です。
単に人気がある、料金が安いといった理由だけで選ぶのではなく、安全性や技術力をしっかりと見極める必要があります。
鍼灸院や接骨院など、美容鍼を提供する施設は数多くありますが、以下の3つのポイントを確認することで、信頼できる施術所を見つけやすくなります。
施術者が国家資格(はり師・きゅう師)を持っているか確認する
日本で鍼施術を行うには、はり師、きゅう師という国家資格が必須です。
これらの資格を持つ施術者は、解剖学や生理学、衛生学といった専門知識を学び、国が定めた厳しい基準をクリアしています。
顔の複雑な筋肉や神経の位置を正確に理解しているため、安全性の高い施術が期待できます。
無資格者による施術は、神経損傷などの重大な事故につながる危険性があるため、絶対に避けるべきです。
公式サイトや院内の掲示で資格の有無を確認し、安心して施術を続けた実績があるかどうかも含めて判断しましょう。
資格について不明な点があれば、直接問い合わせてみてください。
衛生管理が徹底されているかチェックする
鍼は直接皮膚に刺すため、衛生管理の徹底は安全性を確保する上で最も重要な要素の一つです。
感染症のリスクを避けるために、必ずディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使用しているかを確認しましょう。
使い捨ての鍼は一度使用したらすぐに廃棄されるため、非常に衛生的です。
また、施術者の手指消毒が徹底されているか、ベッドのシーツやタオルは清潔に保たれているかなどもチェックポイントです。
院内全体が清潔に保たれているかどうかも、その施設の衛生意識を判断する材料になります。
カウンセリング時などに、衛生管理について具体的に質問してみるのも良い方法です。
施術前に丁寧なカウンセリングがあるか見極める
施術前に丁寧なカウンセリングを行うかどうかは、信頼できる施術所を見極める重要なポイントです。
優れた施術者は、一方的に施術を進めるのではなく、まず利用者の肌の悩みや体調、アレルギーの有無、生活習慣などを詳しくヒアリングします。
その上で、美容鍼の具体的な効果や考えられるリスク、施術の流れ、料金体系について分かりやすく説明してくれます。
質問に対して真摯に答えてくれるか、不安を取り除こうとしてくれるかも確認しましょう。
定期的かつ安心して通うためには、施術者との信頼関係が不可欠です。
初回カウンセリングで納得できる説明を受けられるかどうかをしっかりと見極めてください。
美容鍼に関するよくある質問
これまで美容鍼の注意点やリスクについて解説してきましたが、まだ具体的な疑問や不安が残っているかもしれません。
エステや他の美容法との違いなど、多くの方が抱きがちな質問について、Q&A形式で簡潔にお答えします。
施術を受けるかどうか最終的に判断するための参考にしてください。
Q. 美容鍼で内出血する確率はどのくらいですか?
内出血が起こる確率を正確に示すデータはありませんが、ゼロではありません。
顔の毛細血管の状態や体調によるため、どんなに熟練した施術者でも完全に防ぐことは困難です。
ただし、ほとんどは一時的で、効果を損なうものではなく自然に消えます。
Q. 生理中に美容鍼の施術を受けても大丈夫ですか?
基本的に問題ありません。
生理中はホルモンバランスの乱れから肌荒れやむくみが起きやすいため、美容鍼で血行を促進することで、それらの症状が緩和される効果も期待できます。
ただし、腹痛がひどい場合や体調が優れない場合は避けた方が無難です。
Q. 金属アレルギーがありますが、美容鍼は受けられますか?
施術を受けられる場合が多いです。
一般的に美容鍼で使われる鍼は、アレルギー反応が出にくいステンレス製です。
しかし、重度の金属アレルギーがある方は、事前にパッチテストを行ったり、金やチタンなど他の素材の鍼を使用したりできるか施術者に相談してください。
まとめ
美容鍼でやってはいけないことやリスクを理解することは、安全に施術を受けるために不可欠です。
体調不良時や飲酒後、イベント直前は避け、施術当日は激しい運動や長風呂を控えるなどの注意点を守りましょう。
内出血や好転反応は起こりうるリスクですが、一時的なものです。
信頼できる施術所を選べば、たるみや眉間のしわ、目の下のくま改善、小顔など、多くの美容効果が期待できます。
即効性を感じる方もいますが、継続することで効果はより安定します。
リスクと注意点を正しく理解し、美容鍼を有効に活用してください。







