着床しやすい寝方はある?うつ伏せはNG?胚移植後の睡眠の質を高める方法

公開日:2026/01/01 

更新日:2026/01/01

着床しやすい寝方はある?うつ伏せはNG?胚移植後の睡眠の質を高める方法について解説します。胚移植後やタイミング法を試みた後、「着床しやすくする方法はないか」と考える中で、寝方について気になる方もいるかもしれません。
特定の寝方が着床率を上げるという医学的根拠はありませんが、妊娠の確率を少しでも高めるためには、良質な睡眠をはじめとした生活習慣全体を整えることが重要です。

この記事では、寝方に関する噂の真相と、着床をサポートするための睡眠の質を高める具体的な方法を解説します。

【結論】着床率を上げる特定の寝方に医学的根拠はない

結論から言うと、着床率を直接的に上げる特定の寝方や体勢は、医学的にはないとされています。
仰向けやうつ伏せ、横向きなど、どの寝方が着床に有利・不利に働くかを示す科学的なデータは存在しません。

寝ている間は無意識に何度も寝返りを打つため、寝始めの姿勢を維持し続けることは困難です。
そのため、寝る時の体勢を過度に気にするよりも、自身が最もリラックスでき、ぐっすり眠れる姿勢でいることが大切です。
不安やストレスを感じることなく、心身を休ませることを優先しましょう。

「うつ伏せ寝が着床しやすい」という噂の真相は?

うつ伏せで寝ると着床しやすいという話を聞いたことがあるかもしれません。
これは、特に子宮の位置が関係しているとされる説から広まった噂と考えられます。

しかし、この説にも明確な医学的根拠はなく、あくまで可能性の一つとして語られているに過ぎません。
うつ伏せ寝に限らず、特定の寝方が着床の成否を左右するということはないため、噂に一喜一憂する必要はありません。
ここでは、なぜこのような噂が広まったのか、その背景について解説します。

噂の元になった子宮後屈との関係性

うつ伏せ寝が着床しやすいという噂は、子宮後屈と関連があると考えられています。
子宮が後屈している場合、うつ伏せになることで子宮が前傾し、精子が子宮頸管を通過しやすくなったり、受精卵が子宮内膜に到達しやすくなったりするのではないか、という仮説が噂の元になったようです。

しかし、子宮後屈は病気ではなく、多くの女性に見られる正常な位置の一つです。
また、子宮後屈が直接的な不妊の原因となることはまれであり、うつ伏せで寝たからといって子宮内膜への着床率が上がるという科学的な証拠はありません。

うつ伏せで寝てしまった場合も心配は不要

胚移植後や高温期に、無意識のうちにうつ伏せで寝てしまっても心配する必要はありません。
前述の通り、うつ伏せ寝が着床を妨げるという医学的根拠はないからです。

寝ている間の姿勢は、寝返りによって自然と変わるものです。
たとえうつ伏せで寝てしまったとしても、それが受精卵の着床に悪影響を与えることは考えにくいでしょう。
むしろ、「この寝方で大丈夫だろうか」と過度に心配することがストレスとなり、心身に良くない影響を与える可能性があります。
自分が最も楽だと感じる姿勢でリラックスして眠ることが、体にとって一番良い状態といえます。

寝る姿勢よりも重要!着床をサポートする「睡眠の質」を高める習慣

着床しやすいように特定の寝方を探すよりも、着床しやすい過ごし方として「睡眠の質」そのものに目を向けることが重要です。
質の高い睡眠は、妊娠に不可欠なホルモンバランスを整え、心身のストレスを軽減します。

また、全身の血行が促進されることで、子宮や卵巣にも十分な血液と栄養が供給され、受精卵が着床しやすい子宮環境を育むことに繋がります。
ここでは、今日から実践できる睡眠の質を高めるための具体的な習慣を紹介します。

就寝1〜2時間前に入浴して体を深部から温める

就寝の1〜2時間前に、38〜40℃程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かる習慣は、質の高い睡眠に繋がります。
入浴によって一時的に上昇した深部体温が、ベッドに入る頃に徐々に下がることで、体は自然な眠りの準備を始めます。
この体温の変化が、スムーズな入眠を促す重要なポイントです。

シャワーだけで済ませるのではなく、湯船に浸かって体を芯から温めることで、血行が促進され、心身のリラックス効果も高まります。
副交感神経が優位になり、心も体も落ち着いた状態で眠りにつくことができます。

寝る直前のスマホ操作を控えて心身をリラックスさせる

スマートフォンやパソコンの画面から発せられるブルーライトは、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌を抑制する作用があります。
寝る直前まで画面を見ていると、脳が覚醒状態になり、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりする原因になります。

質の高い睡眠のためには、少なくとも就寝1時間前にはスマホの操作を終えるのが理想です。
その時間は、好きな音楽を聴いたり、温かい飲み物を飲んだり、軽い読書をしたりと、心身がリラックスできる過ごし方を意識して、穏やかな気持ちで眠りにつく準備をしましょう。

体を締め付けないパジャマを選んで快適な眠りを促す

睡眠中の快適さを左右するパジャマ選びも、睡眠の質を高める上で重要な要素です。
ウエストや袖口などを締め付けるような窮屈な衣類は、血行を妨げ、無意識のうちに体にストレスを与えてしまいます。
また、寝返りを打ちにくくすることで、眠りの質を低下させる可能性もあります。

理想的なのは、シルクやコットンといった吸湿性・通気性に優れた天然素材で、ゆったりとしたデザインのパジャマです。
肌触りが良く、体を優しく包み込むようなパジャマを選ぶことで、リラックスした状態で朝までぐっすり眠ることができます。

寝室の温度や湿度を季節に合わせて快適に保つ

快適な睡眠のためには、寝室の環境を整えることも欠かせません。
特に温度と湿度は、睡眠の質に大きく影響します。
一般的に、快適な寝室の温度は夏場で25〜26℃、冬場で22〜23℃、湿度は年間を通して50〜60%が目安とされています。

季節に合わせてエアコンや加湿器、除湿機などを活用し、最適な環境を保つように心掛けましょう。
また、光や音も睡眠を妨げる要因となるため、遮光カーテンを利用したり、静かな環境を確保したりする工夫も有効です。
自分が最も心地よいと感じる空間で眠ることが、質の高い睡眠に繋がります。

睡眠以外で着床のために意識したい3つの生活習慣

着床しやすくするには、質の良い睡眠を確保することに加えて、日中の過ごし方を見直すことも大切です。
適度な運動、バランスの取れた食事、そしてストレス管理は、妊娠しやすい体づくりのための三本柱といえます。

これらの生活習慣は、体全体の血行を促進し、ホルモンバランスを整え、子宮内環境を良好に保つために役立ちます。
ここでは、日常生活の中で着床をサポートするために意識したい3つのポイントを具体的に解説します。

①ウォーキングなど適度な運動で血行を促進する

ウォーキングやヨガ、軽いストレッチなどの適度な運動は、全身の血行を促進する上で非常に効果的です。
血流が改善されると、子宮や卵巣にも新鮮な酸素と栄養が十分に行き渡り、受精卵が着床しやすい良好な子宮環境が整いやすくなります。

大切なのは、無理なく続けられる範囲で行うことです。
激しい運動はかえって体にストレスを与え、活性酸素を増やす原因にもなりかねません。
日常生活の中に少し早歩きを取り入れたり、寝る前に簡単なストレッチを行ったりするだけでも、血行促進に繋がります。

②栄養バランスの取れた食事で妊娠しやすい体を作る

妊娠しやすい体を作るためには、日々の食事が基本となります。
特定の食品だけを摂取するのではなく、様々な食材を組み合わせ、栄養バランスの取れた食事を心がけることが重要です。

特に、良質なタンパク質、ビタミン、ミネラルは、健康な体と良好な子宮内膜を作るために欠かせません。
また、体を冷やす冷たい飲食物は避け、体を温める作用のある根菜や発酵食品などを積極的に取り入れることも意識しましょう。
規則正しく、バランスの取れた食事を3食きちんと摂ることが、着床をサポートする体づくりの第一歩です。

③ストレスを上手に発散して穏やかな気持ちで過ごす

過度なストレスは、自律神経のバランスを乱し、血行不良やホルモン分泌の乱れを引き起こす原因となります。
特に妊活中は、結果に対する期待や不安から精神的なプレッシャーを感じやすく、知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまうことも少なくありません。

そのため、意識的にリラックスできる時間を作り、ストレスを上手に発散させることが大切です。
趣味に没頭する、自然の中を散歩する、親しい友人と話すなど、自分に合った方法で心を解放し、穏やかな気持ちで日々を過ごすよう心がけましょう。

「着床しやすい寝方」に関するよくある質問

ここでは、「着床しやすい寝方」について検索する際に、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式で解説します。
胚移植後の過ごし方や、タイミングを取った後の行動など、具体的な疑問に対する回答をまとめました。

不安や疑問を解消し、リラックスした気持ちで過ごすための一助としてください。

胚移植後に特に避けるべき寝方はありますか?

結論として、胚移植後に特に避けるべき寝方はありません。
うつ伏せや仰向けなど、どのような寝方であっても着床率に影響するという医学的根拠はないため、ご自身が最もリラックスできる楽な姿勢で休むことを優先してください。

タイミングを取った後、すぐに起き上がると着床しにくくなりますか?

すぐに起き上がっても着床のしやすさに影響はありません。
精子は射精後すぐに子宮頸管に到達するため、性交後に安静にしている必要はないとされています。

日常生活に戻っても妊娠の確率が下がることはないので、心配しすぎないようにしましょう。

着床時期にやってはいけないことや避けるべき行動はありますか?

着床期に特にやってはいけないことはありませんが、体を極端に冷やすこと、激しい運動、過度なストレスは避けるべきです。
これらは血行不良やホルモンバランスの乱れに繋がる可能性があります。
普段通りの穏やかな生活を心がけましょう。

まとめ

着床しやすい特定の寝方というものは、医学的根拠の観点からは存在しません。
うつ伏せや仰向けといった寝る時の姿勢を気にするよりも、睡眠の質そのものを高めることが重要です。

質の良い睡眠はホルモンバランスを整え、妊娠しやすい体づくりをサポートします。
具体的には、就寝前の入浴やスマホ操作を控えること、快適な寝間着や寝室環境を整えることが有効です。
また、睡眠だけでなく、適度な運動、バランスの取れた食事、ストレス管理といった総合的な生活習慣の見直しが、着床をサポートする健やかな体へと繋がっていきます。

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この記事の監修者

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藤鬼 千子

住吉鍼灸院総院長

東洋鍼灸専門学校卒業後、2011年4月に住吉鍼灸院に入社し、9年間住吉鍼灸院院長として従事。
現在は総院長として妊娠を望むすべてのご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、不妊カウンセラー

《経歴》

東洋鍼灸専門学校 卒業
住吉鍼灸院 院長就任
住吉鍼灸院 総院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会会員

《SNS》

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