男性不妊について➁

2020/11/11

前回は「男性不妊」について説明をしました。

男性不妊の原因の中には、大きく造精機能障害、精路通過障害、性機能障害の3つに
分類されると紹介しました。


今回は
①更に詳しい男性不妊の症状や原因について、
②生活の中で意識していくことについて、お話をさせて頂きます。

①無精子症→精液中に精子がいない状態
無精子症には2つあります。
閉塞性無精子症→精子の通過路が閉じている
非閉塞性無精子症→精巣そのものの精子を作る力が落ちている

乏精子症→精子の数が一般的な数値よりも少ない状態

無力精子症→精子の動きが悪い(動いている精子が40%未満or活発な前進運動している精子
が25%未満)

精索静脈瘤→精巣(睾丸)血流が逆流し、精巣の静脈血管が瘤上(こぶじょう)に
腫れている状態

勃起不全(ED)→性交時に勃起がしない、あるいは勃起が一定期間維持できない状態


先天性精管欠損→先天的に精管が備わっていない、あるいは一部が欠損している状態
精子を運ぶ管がないと正常に射精が出来ない

膿精液症→精巣や前立腺などの炎症により白血球が増えてしまい、精液1ml内に
10万以上の白血球が存在する状態

逆光性射精→体の外に射精される精液が、それとは逆の膀胱側に射精されてしまう状態

膣内射精障害→性交の時に膣内に射精ができない状態
不妊治療中のタイミング法により心理的な側面も影響します。また習慣的な側面も
あります。
男性不妊の症状には、病院に行き、手術が必要である病気もあります。
また生活習慣を見直すことで改善していくケースもあります。
いずれにしても一度精子の状態などを数値などで把握していく事が大切だと思います。


【日々の生活で気をつけていくことや意識していくこと】

・喫煙は不妊に悪影響を及ぼします
喫煙は勃起不全(ED)の原因となります。さらに、精子形成にも異常を及ぼし、
精子の運動性を低下させたりします。また、受精に成功したとしても、流産や先天性疾患
に関するリスクの上昇が懸念されます。

・ブリーフよりトランクスがおススメです
ブリーフでは体温がこもり精巣の温度が上昇しやすい為、温度上昇を避けるには、
通気性のよいトランクスの方がおススメです

・お酒は控えめにしましょう
二日酔いになるような過度な飲酒は、精子形成に影響を及ぼす為、控えめにしましょう。
適量の飲酒であればそこまで問題はありません。

・長風呂や長サウナは注意しましょう
精巣付近の温度が高いと精巣の機能が低下してしまいます。
熱くなったサウナのいすに座ると精巣の温度が上昇してしまうので注意しましょう。

・自転車の乗りすぎは注意しましょう
サドル先端部分による会陰(えいん)部の圧迫、肌に密着したトレーニングウエアによる
体温上昇などが、生殖機能へ影響を及ぼす可能性が指摘されている。自転車やバイクに
乗りすぎるのは避けたほうがいいです。

・規則正しい生活を送りましょう
睡眠、食事、運動のバランスが重要です。生活習慣の偏りがあると自律神経が乱れ、
体内の血流にとっても良くないため、精巣などにも影響は大きく関与します。

・禁欲しすぎないようにしましょう
精子は常に生産されているため、射精を多く増やすことで精子の量が減る、
ということはありません。逆に性欲期間が長すぎる事で精子の運動率が悪くなります。
精子の生存期間は約3日間なので、精子の質を良くしてには禁欲期間は1~2日位
がちょうどいいです。


今回は、男性不妊の症状や日常の中で気を付けていくことについてご紹介をさせて
頂きました。最後までお読み頂きありがとうございました。

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住吉鍼灸院

はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師

川畑光司