男性不妊症とは?原因や種類について解説いたします!

公開日:2024/01/19 

更新日:2024/03/19

こんにちは、

東京都江東区にある不妊専門鍼灸院、住吉鍼灸院です。

今回は男性不妊症について原因や種類についてお話していきます。

 

🔳男性不妊症とは?

定期的な性交渉を持ち避妊していないにもかかわらず1年以上妊娠成立しないカップルで、男性側に原因がある場合を「男性不妊症」といいます。

一般に不妊症と言うと女性に原因があると思われがちですが、2017年のWHOによる報告では、女性だけに原因があるのは41%であるのに対して、男性側だけに原因があるのは24%男女両方に原因があるのは24%つまり不妊の約半数にあたる48%が男性側に何らかの原因があるのです。

🔳男性不妊症の原因

男性不妊症の原因は、以下の3つに分類されます。

① 精子を作る機能が低下(造精機能障害)

② 精子の通り道が詰まっている(精路機能障害)

③ 勃起や射精ができない(性機能障害)

① 精子を作る機能が低下(造精機能障害)

精子を作る機能が低下してしまうことを「造精機能障害」といいます。

男性不妊症の原因の中で最も多く、約80%を占めています。

精巣の中で精子を作る機能が低下して、射精した精液中の精子の数や運動が低下するために、パートナーに子どもができづらくなってしまいます。

造精機能障害の半分以上は原因不明と言われています。

また、精索静脈瘤、薬剤性、下垂体性性腺機能低下症、精巣形成不全症候群などの原因がある場合もあり、原因の治療をすることによって造精機能が改善する可能性があります。

 

② 精子の通り道が詰まっている(精路機能障害)

精子の通り道である精管が詰まってしまうことで、精巣内で精子はできているのですが、それが外に出てくることができなくなってしまうことがあります。これを「精路閉塞障害」といいます。精路閉塞障害は、 前立腺液もしくは精嚢液が射精液として出ることで普通に射精ができるので、精液検査をしなければ自覚がないために気づかないのです。

 

③ 勃起や射精ができない(性機能障害)

勃起や射精ができないことで満足に性行為ができず、不妊症となってしまうことをいいます。 1997年の男性不妊症原因調査では3.3%程度でしたが、2015年の調査では13.5%と上昇しており、年々増加しています。

勃起障害(ED)とは、セックスを行うのに十分な勃起を維持できないことをいいます。

「子どもをつくろう」という過度なプレッシャーなどによって交感神経が優位となってしまうことで、勃起がしづらくなることもあります。

勃起はできても、射精ができない場合もあります。 これを射精障害と言います。射精障害にも様々なタイプがありますが、中でも最近は「腟内射精障害」が増加しています。 腟内射精障害とは、マスターベーションでは射精できるのにも関わらず、性行為中に射精できない状態のことをいいます。

 

🔳男性不妊の検査法

男性の不妊症診断に必要な検査は3つです。

① 精液検査

② 超音波検査

③ 血液検査

 

① 精液検査

精子の状態を調べる検査です。

男性不妊症で最も重要な検査です。

精液を採取し、精子の濃度や、きちんと運動しているかどうか、精子の形が正常かどうかなどを調べます。

通常の不妊クリニックさんと男性不妊専門のクリニックさんでの精液検査は精度が違う場合がありますので、もし精子の状態を正確に把握したい場合は、男性不妊専門のクリニックさんで検査していただくことをお勧めします。

 

② 超音波検査

生殖器の状態を調べる検査です。

超音波の機械を使って、精巣の大きさや状態、精索静脈瘤が無いかどうかなど、生殖器の状態を調べます。併せて視診・触診も行います。

 

③ 血液検査

ホルモンの状態を調べる検査です。

精子はホルモンの司令によって精巣で作られます。ホルモンバランスが崩れていると、精子が作られにくくなります。血液中のホルモンを調べることで、生殖機能に問題がないかを調べます。

 

🔳男性不妊の治療法

男性不妊の場合は、原因に応じて内科的治療(薬物療法)や外科的治療(手術)が行われます。

造精機能障害の人の中で精子濃度や運動率がやや低下している場合は、ビタミン剤、漢方薬を使うこともありますが、その効果は何とも言えないというのが現状です。

最近では、コエンザイムQ10の服用で、男性不妊患者の精液中の抗酸化能力を高め精子濃度や運動率を高める、という報告も出ていることで、コエンザイムQ10を処方されるクリニックもあります。

下垂体ホルモンや男性ホルモンが欠乏、あるいは低下している場合は、下垂体ホルモン(LHおよびFSH)や男性ホルモンの注射をすることにより、改善できることがあります。

また、精路閉塞障害で神経障害が原因の場合、薬物療法を行うこともあります。

性機能障害の場合は、心理カウンセリングや薬物療法(バイアグラ、レビトラ、シアリスなど)にて治療を行います。

 

外科的治療には下記の治療があります。

① 精索静脈瘤手術

② 精路再建術

③ 低ゴナドトロピン性性腺機能低下症治療

 

① 精索静脈瘤手術

精索静脈瘤の手術には、顕微鏡下精巣静脈低位結紮術と通常の精巣静脈高位結紮術があります。前者は、局所麻酔で陰嚢付け根を切開し、日帰り手術が可能ですが自費診療です。後者は、全身麻酔にて腹部横切開で3泊4日で行う手術です。手術成績は、手術法で差はなく、精液は約80%の改善が認められています。

 

② 精路再建術

精路再建術とは、精路に閉塞がある場合に、その部を取り除いて精路を再建する方法です。 その閉塞部位によって方法が異なります。 精路再建術は、精路通過障害を解除できれば、射出精液中に精子が認められ、自然妊娠が期待できる治療法です。

 

③ 低ゴナドトロピン性性腺機能低下症治療

下垂体ホルモンが低下した性腺発育障害には、下垂体ホルモンの自己皮下注射を行うことで改善を図る治療法です。

 

 

🔳すぐにできる精子に良い影響を及ぼす食べ物

食生活を改善することで精子量を増やし、精子の質を高めます。亜鉛やビタミンB群、ビタミンEなど、精子形成に必要な栄養素を多く含む食材を紹介します。

① クレソン

② 緑黄色野菜

③ 豚肉・レバー

④ ニンニク

 

① クレソン

クレソンはカロテンやビタミンB群を多く含み、血液の酸化防止や貧血予防、滋養強壮に効果的です。クレソンはヨーロッパにおいて古くから薬用とされ、精子数減少に対する自然療法としても食べられているのです。

 

② 緑黄色野菜

緑黄色野菜はビタミンCや食物繊維、β-カロテンを多く含みます。β-カロテンは必要に応じて体内でビタミンAとなり、皮膚や粘膜、目を守るほか、抗酸化作用や免疫増強作用があるため精子形成に効果的です。

 

③ 豚肉・レバー

豚肉はビタミンB1やビタミンB12、葉酸など、ビタミンB群を豊富に含み、疲労回復や精力増強に効果的です。特に豚レバーに多く含まれる亜鉛は、男性ホルモンの合成を促進し、精子の運動率を上げる働きをします。

 

④ ニンニク

ニンニクは「滋養強壮」作用のある食品の1つです。

滋養強壮とは、『滋養』が「体に養分(栄養分)をしみ込ませること」、『強壮』は精力を含め、「体を強く、元気にする」という意味です。

 

ニンニクには、

・疲労回復効果

・冷え性を改善する効果

・動脈硬化を予防する効果

・免疫力を高める効果

などがあり、さらには、ホルモンバランスを調整して不妊にも効果的と言われています。

 

 

最近問題になっている環境ホルモン※1は、男性の精子を減少させると言われているのですが、ニンニクを使った動物実験では精子の数が40%も増えたという報告もあるのです。

 

また、早稲田大学人間総合研究センターによる研究では、加熱発酵ニンニク粉末で処理した精子を用いて人工授精した受精卵において、初期胚発生率が顕著に向上することを見出したとの報告がありました。

これまでの男性不妊治療は、手術が必要な場合を除くと、精子の量や運動率・奇形率等を改善し受精率を向上させることが主要な研究でしたが、今回の加熱発酵ニンニク粉末に新たな機能性を見出したことにより、男性不妊に対して「受精卵の発育(初期胚発生)促進」という新たな可能性も見出せるようになっています。

※1環境ホルモンとは、体の中で分泌されるホルモンとよく似た働きをする化学物質のことです。本当は必要ないのに、正規のホルモンがたくさんあるような反応が起きてしまい、色々と病気になったり、体の調子をおかしくしたりする原因となっていると言われています。

 

🔳男性不妊症のまとめ

今までは不妊症と言えば女性が頑張るもの、として捉えられている傾向がありました。

しかし、お伝えしたように約半数は男性も関わっているのです。

これからパートナーとお子さまを考えていくにあたって、男性側の検査も行っていくことがお2人の妊娠出産をいう結果に繋がっていく近道となります。

 

特に男性側は情報がない事で何をすればいいか分からないという事もあります。

今回の記事を参考に一歩進むきっかけとなっていれば嬉しいです。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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【監修】

住吉鍼灸院 院長 藤鬼 千子

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

2011年国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得。
2011年住吉鍼灸院入社。
2017年不妊カウンセリング学会認定、不妊カウンセラー。

施術歴13年

 

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この記事の監修者

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藤鬼 千子

住吉鍼灸院総院長

東洋鍼灸専門学校卒業後、2011年4月に住吉鍼灸院に入社し、9年間住吉鍼灸院院長として従事。
現在は総院長として妊娠を望むすべてのご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、不妊カウンセラー

《経歴》

東洋鍼灸専門学校 卒業
住吉鍼灸院 院長就任
住吉鍼灸院 総院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会会員

《SNS》

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