【鍼灸症例】不妊治療 肩こり 足のむくみ 改善実績(30代 女性)

2016/10/26

 

症例報告3

 

 

【患者像】
N.Tさん 30代 女性

 

 

【来院】
 2016,3

 

 

【症状】
主訴:不妊症、肩こり
結婚9年目。一度も妊娠したことがなく、2015年5月に不妊専門クリニックを受診。AMH0.42と卵巣機能が低下していることからすぐにIVFへ。2度移植したところ、1度は心拍確認までいったが、その後流産。現在転院し、次周期で移植予定。精子の状態は良好。
初診時の体初見として足のむくみ、冷え、肩こりがひどい状態だった。

 

 

【治療経過と内容】
卵巣機能を高めるために下腹部の血流をあげることを一番の目的とした。自宅灸も関元・子宮のツボに施灸してもらった。不妊クリニックで誘発剤を使わずに今回3回目の採卵で、初めて胚盤胞まで成長した。

体全体の筋肉が硬く、気血津の流れが悪い状態だったため、流れをよくすることをポイントとして施術した。初診から約1ヶ月、足のむくみだるさがなくなった。また、以前はドロッとした塊様の経血だったが、塊がなくなりサラサラとした経血の質に変わった。自宅灸を毎日してもらっていたのも体質改善の早さに繋がっていると考える。

 

 

【同時に治療した症状】
肩こり、下腿のむくみ

 

 

【使用した主なツボ】
三陰交、陰陵泉、子宮

 

 

【考察】
足のむくみや足元の冷え、経血の質など血津の流れをよくすることでお身体の変化をもたらしたと考える。今回の採卵で胚盤胞まで成長したのは初めて。質の良い卵が採れるようになっているのもお身体という土壌が良い状態になってきた結果だと考える。今後の移植に期待する。