鍼灸治療が不妊や月経痛にホントに効くの!?

2019/12/11

女性の毎月の憂鬱。それは月経。

女性なら一度は月経痛を経験したことがあると思います。

あのなんとも言いがたい不快感。

先日月経痛が毎月ある方が「月経痛がないのですが、
大丈夫ですか…?」と。

月経痛はないのが当たり前です。

そもそも月経痛とは月経直前から分泌し始めるプロスタグランジンという物質が出過ぎてしまうことが原因なんです。

この物質が子宮を収縮させてくれ、経血を外に出してくれるのですが

このプロスタグランジン、

・質の悪い脂肪の多い食生活

・冷え

によって大量放出してしまうのです。

パンケーキやクレープが好きな女性は多いですよね。

体の中で消費されずに溜まってしまった脂肪分はプロスタグランジンの原料になってしまうのです!

また体が冷えていると血液の流れが悪くなり、血液にのって送られているプロスタグランジンが子宮のところで長居してしまうのです!

ポイントとして、プロスタグランジンを必要以上に増やさない、
長居させないことが大切なのです。

結局は体を温め、栄養バランスの良い食事を心掛けることなんです。

施術の中で、何をしたら体質改善しますかと聞かれます。

とても簡単です。

運動をし、バランスのよい食事をする、このことだけです。

意外と身近なことですね。鍼治療を受けたことのない方の中には

鍼をすると魔法のように劇的な変化がでることを期待される方もいらっしゃいますが、通常なかなかそういうことはありません。

「なーんだ」って思いましたか?

鍼の効果は治療の積み重ねによって徐々に体に変化がでてきます。

次に体外受精・顕微授精と鍼灸治療を併用させた場合の有効性についてお話していきますね。

Fertility&Sterility(アメリカの生殖医学学会誌)で発表されたデータでは、

【胚移植日の鍼治療での妊娠率】

治療組・・・36%
非治療組・・・22%

【黄体期の鍼治療での妊娠率】

治療組・・・28.4%
非治療組・・・13.8%

【hMG注射時、採卵前、
採卵直後の鍼治療での妊娠率】

治療組・・・31%
非治療組・・・28%

飛び抜けた優位差はないですが、鍼灸治療した方が妊娠率が高くなるという結果が出ました。

実際、治療を受けに来られる方々は変化が出ている実感を私たちは感じています。

体質改善での鍼灸施術は内部的な環境へのアプローチになるのでなかなか実感を大きく感じることは少ないかもしれませんが、私たちはお体の変化をとても感じているものなのです。

自分の体を信じてあげてくださいね。

 

自分身体を大事にするためには、まず、把握することからで、基礎体温って測ったことはありますか?

不妊クリニックへ通院されている方の中にはクリニックの先生が測る必要はないと言われた方もいらっしゃいます。

クリニックでは超音波検査で卵胞の大きさを確認できますし、血液検査で必要なホルモン補充をすることもできるため、西洋医学の視点から特に必要ないかもしれません。

しかし東洋医学では脈・舌・おなかなどでお体の状態を診て、基礎体温で排卵や気の流れをみます。

なのでもし基礎体温を測ることがストレスになれなければ測ってもらい基礎体温の状態を
お聞きしています。

 

先日、「高温期なのに1日だけガクッと体温が下がったんですが、大丈夫ですか?」

と心配された方がいらっしゃいました。

基礎体温に一喜一憂するものでもありません。

基礎体温は正確なものではありません。

あくまで目安のものですから少し体温が下がってしまったからと落ち込むことはないんですよ。

私は基礎体温を測ることは自分の生理の性格を知るものだと思っています。

『自分のお体のことを知ることは、妊娠率を上げる』と昔、助産師さんが
お話されていました。

 

皆さんのベビ待ちライフが楽しいものでありますように…。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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住吉鍼灸院 監修

産婦人科医 平林大輔先生